ある鞄屋さん

名前はわかりません。

革の鞄をメインに売ってる小さなお店です。ほかの雑貨屋やカフェと一緒に集まってる集落?みたいなところの中にあります。つまりオシャレな界隈です。堀江みたいな感じ?

 

その鞄屋さんもおしゃれな店です。手作り感たっぷりの革の鞄や、ほかにも革製品が並んでます。おっと、何か音がすると思ったら、店内で男の店員さんが革の加工をしているじゃないですか。すばらしい。

 

そしてカウンターを見ると、こういうオシャレな界隈にピッタリな服装の20代前半と思わしき女性店員さんが、向こうを向いて作業しています。

いろいろ商品を見ていると、店員さんがこっちに「いらっしゃいませ」

 

なんとなく店員さんを見る・・・ん?

 

間違いなく50代以上です。女性で、服装は20歳前後、年齢はおそらく50歳を超えています。

 

 

いいんです。服装は自由、好みも自由、なによりお店にぴったりじゃないですか。服装は。

 

女性はいつまでも少女です。乙女です。

 

そう思い、僕はその店員さんを心の中で「店員のお姉さん」ととらえることにしました。

 

店員のお姉さんは親切に鞄の説明をしてくれます。素材について、鞄のかけ方について。かける時の工夫について。

 

何の疑問もなく、まぎれもなく親切な「店員のお姉さん」は実に気持ち良い接客をしてくれました。

 

まあ、もちろんなかなか高価な商品なのでその場でパっと買えるものではありません。そろそろ店を出ることにしました。

 

黙って出るのもなんなんで、こういう時は軽く会釈と「ありがとう」を添えて出るのが礼儀です。店員のお姉さんなら、それに対してさらに明るい笑顔で返してくれるはずです。

 

 

そして出る時に、会釈をしようと店員のお姉さんの方を見ると・・・

 

 

 

 

寝とる!

 

 

 

 

立ったまま寝とる!!

 

 

 

 

オバハン! 寝とる!!!

 

 

もうそのまま飛び出しました。

駄菓子屋かここは!

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