パブリック・エネミーズとジョン・デリンジャー

そういえば書いてなかった、去年の終わりに見てきました。ジョニー・デップ主演のパブリック・エネミーズ。

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実際にいた有名な銀行強盗ジョン・デリンジャーをジョニー・デップが演じてる、たぶんかなり忠実に作られたのかなあという映画。

むかーしむかし、14年ぐらい前かな?「空手バカ一代」を読んでてFBI捜査官が登場して、「あの銀行強盗デリンジャーを射殺したのもFBI」とか言うてたところで初めて見た名前。名前も珍しいし印象に残って気にはなっていました。

 

ほんで、ブラット・ピットの「イングロリアス・バスターズ」を見に行った時に劇場のスタンディー(ボール紙でできたでっかい置物の宣材)で、イングロリアス・バスターズのブラット・ピット vs パブリック・エネミーズのジョニー・デップ、っていう感じのものがあったので、なるほどこの冬注目の二つなんやなーと見てました。

 

映画は、むっちゃ好きな「フェイク」で見せたような冷酷な雰囲気のジョニー・デップがかっこええええーーっていう感想です。もちろん登場するほかの人にもえらい魅力があってハラハラする展開でした。

イングロリアス・バスターズで実在する人物出しながら事実無視の超エンターテイメントな映画を見た後ということもあって、いわゆる「ガチ」で事実に忠実に作られたっぽいこの映画に、「今回は」物足りなく感じた、というところなんかも。WWE見た後に総合格闘技見たような。

 

で、こうなると実際のデリンジャーも少し調べてみようということでwikiリンジャーしてみました。

 

ジョン・ハーバート・デリンジャー・ジュニア
John Herbert Dillinger Jr

John Dillinger mug shot.jpg

生誕1903年6月22日
Flag of the United States.svg アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス

死没1934年7月22日
Flag of the United States.svg アメリカ合衆国シカゴ

紳士的な立居振舞いと鮮やかな銀行強盗の手口で大衆及びマスコミの注目の的となり、禁酒法世界恐慌などが背景にある暗澹たる時代の中、同時代に活躍していたボニーとクライドと共に義賊として当時の大衆にもてはやされた。

1934年6月22日、FBI長官エドガー・フーバーはデリンジャーを『社会の敵ナンバーワン』("Public Enemy No.1")に指名、翌日アメリカ合衆国司法省はデリンジャー捕獲の為、デリンジャーに関する情報提供者には5,000ドル、捕らえた者には20,000ドルの賞金を出すと発表した。

こんなんもちゃんと出てきたし、キャラもすごい近いっぽい。

1934年7月22日、デリンジャーはガールフレンドのポリー・ハミルトン(Polly Hamilton)とアナ・カンパナスAna Cumpanas)(別名:アンナ・セージ(Anna Sage))と共に、シカゴ近郊のリンカーンパーク(Lincoln Park, Chicago)にある映画館バイオグラフシアターBiograph Theater)で上映中のギャング映画「男の世界」(原題:"Manhattan Melodrama")を観に出かけた。この時、いつもは地味なアンナが派手な「赤いドレス」を着て出かけた為仲間にからかわれていたとの証言が残っている。ルーマニアからアメリカに移住し、当時売春宿を経営していたアンナは、売春宿の摘発によるルーマニアへの強制送還を恐れ、顔馴染みのデリンジャーの情報をFBI捜査官に売っていた。FBI捜査官は映画館の外で待ち伏せする際、デリンジャーを見失わない様にする為、予めアンナに赤いドレスを着る様に指示していた。

なるほどなるほどー、このへん知った上で映画見たらまた違う感覚で感情移入できたのかもしれませんなー。

    • 銀行を襲っても銀行にいた客からは一銭も奪わず、この事が彼らを義賊的なイメージに結び付かせ、大衆からもてはやされるきっかけになった。
    • デリンジャーのファンによって創設されたファンクラブ「John Dillinger Died for You Society」のメンバーはデリンジャーの死去した日を「John Dillinger Day」と呼んでいる。毎年彼の命日にはメンバーがバイオグラフシアターに集まり、バグパイプ奏者によって「アメイジング・グレイス」が奏でられる中、彼が死亡した路地まで歩いて彼の死を偲ぶという行事が行われている。
    • デリンジャーと彼の仲間達が隠れ家にしていたウィスコンシン州ラングラード郡(Langlade County, Wisconsin)の家は、その後「フォレスト・イン(Forest Inn)」という小さなバーになり今日まで残っている。

このへん見ると、ほんまに大衆人気があったらしく、今もファンがおるのかも。そうなるとこんな本人を演じる立場ってプレッシャーすごそうです。ジョニー・デップなら慣れてるのかもしれんけど、普通に考えたらキツイやろなあ。批判も絶対出るし。

事実にもある、FBIにデリンジャーの情報を売ってたアンナって人のことから

アンナ・セージの例によってアメリカでは、「赤いドレスの女」("the lady in red")とは「自分を破滅へ導く運命の女」を意味する用語として使われている。

こんなことになってるらしい。FBIに協力してるので普通の例で考えたら正義の方のはずやのに、まるで悪者のように言われるのもつらいもんで・・・アンナが自分の信念どうこうじゃなく、自分の身を守るために動いたってことを皆認識してるからこうなったんでしょう。

映画の中で出てきたFBI捜査官も実在の人が多いらしく、クリスチャン・ベイルが演じてる人もいたらしい。あ、あと格闘家のドン・フライも出てたなあ。セリフほとんどなかったけど。

 

ジョン・デリンジャーを知ると、もう一回見たくなってきたパブリック・エネミーズでした。

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