書道パフォーマンス

先週の木曜から始まったNHKドラマの「とめはねっ!」でも出てくる「書道パフォーマンス」についての動画をいろいろ見ました。

漫画はだいぶ前からあるので、その影響なのかどこ発祥なのかわからんけど高校生の書道部が発表するってのが多いらしいです。

人を集めて音楽をかけて、大きな紙に交代で字を書いていく。そこにいろいろなパフォーマンスをつける、という感じだそうで。

さっそくありました。投稿してくれた人、ありがとう。

もう高校生の文化祭とか行く機会もないので、なかなかこういうものを生で見れないのかもしれない。

あと、書道パフォーマンス甲子園なるものもありました。

見たら商店街みたいなとこでやってますね。人も多いし、テレビカメラっぽいのも見える。盛り上がってるようです。

使ってるのはかなり大きな筆、天尾でしょうか。だいたい先生が持っているのを借りたりするらしいですね。墨液はわかるけど、あのカラフルなのはなんやろ?

赤はわかるけど、青や黄色が入るとちょっと書道ってイメージから離れますね。

自分は書家でもなく鑑定家でもないので、作品的に見てつべこべ言うことはないんですが、たぶん批判的な意見もあるんでしょう。「こんなん書道じゃない!」みたいな。

ただ、エンターテイメント心溢れる一書道用品屋としては、お笑い好きWWE好き青年、いやさ好青年としては、いいと思うのです。

まず、まさに今!書いてます!っていうリアルタイム感。その瞬間瞬間の書き手の実力や体調や緊張感や想いが作品に影響してくる。さらに観客の応援やまなざしや見る姿勢までもが関わってくる。作品展が映画としたら、こっちは舞台演劇って感じでしょうか。

ほんで、その作品がちゃんと残る。ちゃんと墨(墨液)で書くんやから、一回書いたものが消えないし、迷いもやり直しも許されない。それがバッチリ残って、何十年も残るわけです。

毎日一緒に部活がんばってきた仲間同士で、同じ日同じ場所で同じ想いで同じ緊張感持って作り上げたものが何十年も残るんです。そういうものってなかなかないですよ。

自分は高校の時みんなで必死で盛り上げた体育祭や文化祭の出し物のビデオを持ってるけど、綺麗に撮れてるわけでもないし全部あるわけじゃない。心の中にはちゃんとあるんやけど、「これ」って形に残ってるとは言い難いような気がします。

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たぶんね、この書いた生徒達は10年後にこの作品囲んで飲み会するといい。ずーーーーっとしゃべれますよ。

「○○が当日ギリギリでこんなことやらかして・・・」

「あ、見てみ、○○が書いたあそこちょっと焦ってる感じするもん!」

「あれ持ってくるの忘れてて・・・」

「だからあそこは、ああいうてたんやけど急遽こうしたんやんな」

「準備で○○と○○がケンカして・・・」

「お互いの字が予定より離れてる!ケンカが原因やったんかあ」

「直前に○○が彼氏と別れて・・・」

「道理でふわふわした字やと思った!練習ではもっとしっかりしてたのになあ!」

「私書いたとこ○○の足跡ついてるやん!」

「ちゃうって!■■が押すから踏んでもうてんって!」

「じゃあ■■だけ1万円出してな!」

「ええ~~~」

いいもんです。

けど、ショーとして見たらまだまだあれかな~というところが多いのは仕方ないです。

もっと、今書いてる人に注目集めるようにしたほうがいいんじゃないか。書いて書いて、空いてる人踊ってっていうふうに見えるので、ストーリー性つけるとか、構成も考えるともっとおもしろそう。

まだまだ発展しそうな書道パフォーマンス、もっともっと流行するのを楽しみにしておこう。

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