嫁はパフォーマー

昨日、友達の結婚式二次会に行きました。

その友達、Yは映画館バイト時代の後輩で、バイト終わって6年ぐらい連絡を取ってなかったけど、ずっと連絡をとってたKさんづてのお誘いで行かせてもらうことになりました。

Yは自分より学年がひとつ下、バイトの時も普段もめっちゃおとなしいやつで、みんなと馴染んでるのかどうかはっきりわからんようなタイプやったんですが、だんだんしゃべるようになってくると「つっこみがおもろい」ことに気づいて、それから楽しく過ごせたような記憶があります。

彼が結婚ということで、よかったなあというのと、どんな奥さんやろというのと、考えながら会場に行ったんですが・・・

Yは有名な進学塾の社員として働いてるそうですが、来てる人を見ると・・・いわゆる普通のサラリーマンふうの人から、奇抜な髪形の人、失礼ながら奇抜な体型の人、それどこで売ってんの?系スーツを着ている人、いろんな人がいました。

 

奥さんはジャグラー!

それで聞いてみると、奥さんはジャグリングでのパフォーマンスをする人らしく、いろいろなパフォーマーが所属する事務所?団体?の一員としていろんなところ巡業に行ったりする人らしいのです。

これはひょっとして、このパフォーマー仲間の人達による何かがあるんじゃなかろうかと期待してました。

 

夫婦の共同作業は共同ジャグリング

するとさっそく、普通の結婚二次会でいうところの「ケーキカット(夫婦の共同作業)」のタイミングで、なんと新郎による「初ジャグリング」なるものが始まりました。

あのおとなしかったYが、この日のためにジャグリングを練習してきたというのです。そしてボールを3つ出してきて・・・Yが始めました。

おお!

見事に3つのボールが素人Yの手の上を綺麗に舞っています。そして、途中から奥さんにボールが一個ずつ送られて・・・

次は奥さんのジャグリング、さすがという感じ。そのあとまたYに戻って・・・二人で3つのボールをジャグリングしてます。なるほど、夫婦の共同作業になった!

 

いろんなパフォーマンス

出し物として、仲間の人たちによるパフォーマンスがありました。最初はアクロバットと劇の入ったような感じのもので・・・海賊の格好をしたフック船長が入ってきて、新婦を連れて行こうとするのですが、そこに女性が演じるピーター・パンがやってきます。ピーター・パンとフック船長のアクション多彩な戦いが始まりました。

ピーター・パンがフック船長の肩の上に足一本で乗ったりとか、とにかく組体操的なものからいろいろあったのです。ルチャ・リブレ的な。

ただ、そのキャラとしての演技の部分で、「あ、すいません」とか素の部分を「出てしまう」というより「素をちょっと出して笑いをとる」みたいな感じになってるのが、どうも気になって。安易に笑い取りに行くより演目に集中してほしいなあという感じはありました。

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と、思ったら次に違うパフォーマンスとして一人で出て来た人が、長髪で顔は白塗り、オリエンタルで怪しい雰囲気のおじさん。一言も声を出さず、各席にじっくり近づいてお辞儀。さっきのフック船長のようにバタバタした感じが一切なく、一人一人の目を見て挨拶して回ってるような雰囲気。そのあと何をするのかと思ったら・・・・「アクロばっちょ」と書かれた紙を出してみんなに見せて・・・

本物の赤ちゃんぐらいの大きさのキューピー人形を取り出して、その人形とアクロバットを始めました。さっきピーター・パンがフック船長の上に乗っていたように、人形がその人の上に乗ったりいろいろします。誰でもできるはずのこの行為を、これだけ溜めてキャラ作ってじっくり注目させてからやるので、会場めっちゃウケてます。あれ自体の発想はよくありそうやけど、そこまでの見せ方がやっぱりプロなんやなあと思いました。

 

その次は女性が一人出てきて・・・大きなプレゼントの入った箱のようなものを4つぐらい両手に抱えて歩いてきます。頭にはなぜかウサギの耳。その人も一切声を出さず・・・

各テーブルに近づいたりしながら、しかめっ面をしたりニヤっとしたり・・・全員がその人の一挙一動、表情まで注目します。で、新郎新婦の前にそのプレゼントを置いた後・・・突然服を脱ぎ踊り出しました。

そしてさっき置いたプレゼントのところにダイブ・・・全部空箱なのか、ペシャっとつぶれて・・・

会場の音楽が変わって、なんかよく聞く歌になりました。曲名わからんけど、きっとこれから結婚する二人を祝うような、応援するような歌だったと思います。

その歌に合わせて女性は、自分の二つの人差し指を使って歌詞に合わせて動かします。その指がきっと恋人か夫婦を表してるようで、寝てたり、元気に動きまわったり、悲しんだり踊ったり怒ったり、っていうのが伝わってくる動き。一曲まるまる、その指ふたつで世界を創り上げたあと、さっきつぶしたプレゼントの箱の中を漁って漁って、小さい銀色のハート形の何かを取り出しました。で、それを新郎新婦に渡して帰って行きました。

ああいうのを見るのは初めてやったけど、あのストーリーやキャラや一個一個の動き、あのプレゼントの意味やら、全部についてどういうメッセージが入ってるのかって考えてしまいます。そう考えさせるような表情や雰囲気や見せ方があったんやろうなーと。

 

いかにわかりやすく、キッチリ伝わるようにって今までいろいろ考えてきたのとは違い、考えさせるというもの。たぶん笑いで言う「シュール」ってやつに近いのかもしれないです。よく、伝わらんかった時に「シュールにしすぎた」とかって言う人がいますが、素人がそんなん言うても、それを伝える実力がないただの言い訳だと思ってるのです。

この女性の演技はシュールで、それを考えたくなるような見せ方だったということなのかしら。

この後も楽器やいろいろ使った演目がありました。パフォーマンスと言ってもほんまに幅広く、そしてプロやなーと感じたものが多かったと思います。だってフック船長の時にはバシバシ写真撮ってたのに、その次のから見入ってしまって写真一枚も撮ってないのです。

 

この記事を最後まで読む人はいるんやろか。

シュールにしすぎたかなあ。

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