ボクシングをWOWOWで見ました。
4階級制覇で全盛期、あのパッキャオ2世といわれるノニト・ドネア。
世界的評価の高い選手を相手に選んで7度の世界タイトル防衛、「モンスターレフト」「スピードキング」のニックネームを持つ日本最強 西岡利晃。
日本のテレビ地上波で見るのは日本で開催される試合ばっかりで、そういう試合は本場アメリカに比べて興行収入は低くファイトマネーも安く、結果大物ボクサーを呼べない、ということになってくる(と思う)ので、このWOWOWで放送されてるボクシングがやっぱりほんまの「世界戦」と思っていつも見ます。
この「世界」のボクシングで見てきたドネアにあの西岡が挑戦するっていう夢のような構図。計量での顔合わせ、当日の入場、選手コールにグローブ合わせ。全部がもう映画や漫画、物語のラストを見てるよう。
これで引退と言ってる西岡が主人公の長く大きい物語のラスト。
展開や結果は夢見たものとは違ったけど、リングに向かう決意の表情と、試合後の清々しい表情が印象的でした。
ドネアは「この階級での最強は西岡だった」と言い、タイトル返上して新たに5階級制覇に向けフェザー級に上げるらしい。
亀田興殻の世界3階級制覇のストーリーに名シーンはないけど、この西岡が必死で獲り必死で守ったWBCスーパーバンタムの王座をめぐる物語は一生ボクシングファンの心に残る。
西岡「結果には満足していないが、一点の曇りもなく真摯に、真剣に全てを懸けて試合に臨んだとはっきり言える」
こんなこと言える人はすばらしい。