なんと大阪府立ことBODY MAKERコロシアムでピーター・アーツ vs アーネスト・ホーストがあるということで、行ってきました。
今回この大会はもう宣伝が行き届いてないというか・・・いつも見てる詳しいサイトで知った以外まったく情報入ってこなかったので大会名もわからず本当にあるかどうかも微妙で不安でしたが、なんとか。実際メインの試合正式発表はギリギリだったと思います。
空手の白蓮会館の大会と同時開催。空手トーナメントとキックボクシングルールの両方が同じリングで進んでいきます。空手の試合を見るのは久々、白蓮会館は初。
初めて見たんですがリングサイドはディナーショーみたいな配置。まさか料理とか出てくる?と思ったけど出ませんでした。さすがに。
空手は32名の階級無差別1dayトーナメント。極真ほど掴みにうるさくないぐらいでルールはほぼ同じかな?
モハメドなんとかって外人選手の下段フェイント入れた上段廻しの一本勝ちは場内どよめく衝撃でした。ただやっぱり空手は試合時間の短さ、体重差を考慮した判定とかで実際のイメージと違う結果になることが多いです。結局優勝した選手もほとんど体重差で勝ち上がり。興行としては物足りないけど試合自体迫力もあってレベル高そうでした。
試合で審判が「ドクター!」というたびにドクター出てくんの遅いなー遅いなーと思ってたら、ドクターの席がえらく遠かったです。ディナーショー削ってでも近くにしようよ。
キックルールではK-1なつかしのステファン・レコ!おなじみコール時のポーズも健在。でも足を怪我してたようで押してた試合を途中棄権。おもしろい試合やったけど。
いよいよアーツvsホースト!
きっとK-1見てた人は皆同じと思うけど、この2人への思い入れは強く、すげえ!かっこええ!つええええ!思ったことが何度もありました。
コイツはヤバイぞ!って現れる選手を次々とハイキックや右ストレートで豪快に倒しまくるアーツを見て、しばらくの間「理想の格闘家=ピーター・アーツ」でした。
最初の頃は判定ばっか!って嫌ってたけど見れば見るほどすごさがわかったアーネスト・ホースト、2002年ボブ・サップ退治に向かう時の表情はめちゃめちゃかっこよかった。
その2人の対決は今回で6回目なんですが、今までいろいろ見た記憶では・・・
1戦目 アーツがデビューしたての頃1980年代後半?にホーストのKO勝ち
2戦目 第1回K-1グランプリ1回戦、有名になってたアーツに興行的には番狂わせでホーストが判定勝利
3戦目 K-1グランプリ’95の準決勝で超調子良い熱い攻防でアーツが判定勝利。自分はK-1史上最高の試合のひとつと思ってます。
4戦目 ホーストが初優勝したK-1グランプリ’97から3か月後K-1 KINGS’98メインで王者同士として対決。アーツが右ストレートでダウン奪っての判定勝ち。
5戦目 2006年ホーストがオランダでの最後の試合としてボブ・サップ戦に挑むところなんかトラブルでサップが欠場。急遽解説で来てたアーツがセーム・シュルトにトランクスを借りて代役出場。アーツすげえ!とはなるもののどっちもちょっと気合い入らずな感じで非常に勿体ない微妙な空気に。ホースト判定勝利。
そして最後になるかもしれない6戦目・・・
こういう試合に大事なのはやっぱり当時の入場テーマですよね。ばっちりホーストはあの故郷の民族っぽい歌で入場。アーツはもちろんパルプフィクション!
ただなぜかアーツは空手衣で試合。初めてよね?なんか勘違いしたのかしら・・・
こんなこと言っていいのかわからんが、その日見た試合の中で一番バチバチに見えました。聞こえる音の違い、飛び散る汗、気合いの入った表情。レジェンド同士の記念試合なんて雰囲気は全くなし。そしてこの2人がおもしろいのは、お互い全部の技が得意で必殺で攻防の種類が多い多い。また、ホーストのいいローが入ればアーツも返す。アーツがハイキックを出せばホーストも返す。最高峰の技術戦かつ意地の張り合いになるのです。あの95年の対戦なんて特にそう。
しかし意外にもホーストのパンチが効いたのかアーツが失速。フラフラになりながら最終まで戦い抜き判定。会場はもうどちらでも良いから拍手を送る気まんまんという空気。結局ホーストが勝ち久々の対決は終わりました。
今回行ったのは、自分としては中学生の頃から見出したK-1でさんざん毎日ワクワクさせられ興奮させられ、良い時代に生きてることを実感させられたこの立役者2人の試合が大阪であるならこれはもう遠くからの挨拶と感謝、お礼のための観戦でした。予想以上に激しい試合でやっぱり最高にかっこよく改めてありがとう、ありがとう。