UFC 187 Johnson vs. Cormier
May 23, 2015 Las Vegas, Nevada MGM Grand Garden Arena
UFC Fight Pass
UFC大一番のダブルタイトルマッチがありました。
その前にヘビー級注目の一戦。タイトル挑戦を目指す一歩前というところのこのカード。
Travis Browne 17-2-1(W-L-D)
Andrei Arlovski 23-10-0(W-L-D)
前回アントニオ・シウバを一撃で倒して調子良いアルロフスキー。でも打たれ弱さが心配なのは変わらず。ブラウンは一撃も強く人気者に空気読まず勝ってしまうことが多い・・
始まりましたが、さっそくアルロフの右が入ってブラウンが下がります。効いてるようで足元がグラグラ
焦るブラウン、アルロフは焦らず的確に当ててダメージを与える感じでかなり順調。
一旦落ち着いたところでアルロフが右の大振り、それを交わされ・・・
振った右腕の返しでそのまま裏拳!
ダウン!これで効かせることができるとは!そして仕留めにかかるが・・
ブラウンが苦し紛れ?の右フック・・・
まさかの逆転ダウン!
一番気をつけるべき一撃をもらい完全ピンチに陥るも、ブラウンにもダメージが多く追いきれずアルロフが立ち上がります。
そしてさらにコツコツ当ててからの・・・アッパー!必殺!
まさかの逆転一撃をもらったところから見事な復活。ヘビー級らしい倒し合い(をしててはタイトル狙うとか言えない時代ですが)を制してなんとかトップ戦線に進みました。
なんか昔のK-1見てるみたいでしたね。
次はアリスターかドス・サントスかミオシッチあたりと見たいです。
次の試合ではドナルド・セラーニが貫禄のTKO勝ちを飾り・・いよいよタイトルマッチ。まずはミドル級防衛戦です。
Chris Weidman 12-0-0(W-L-D)
Vitor Belfort 24-10-0(W-L-D)
王者ワイドマンが長くトップコンテンダーと言われているベウフォートと遂に対決。
UFCの薬物規定が厳しくなってから初、一番怪しまれていたベウフォートの体は・・・やっぱりちょっと萎んだかな?
しかし!左が少し入ってそこからワイドマンが下がる!ベウフォート詰める!ラッシュ!
さすがベテラン、落ち着いて的確に攻撃・・・ワイドマンも落ち着いてガード。
そしてベストタイミングなタックル!ハーフで固めるワイドマン
ゆっくり削ると思いきや、早くもパウンド入れながらマウントへ
倒す打ち方!確実にたまるダメージ!得意のエルボー!
逃がさず激しく当てるパウンドは止まらず、必死に打ち返しうつ伏せになり逃げようとしていたベウフォートも力が落ちていき・・
無情なパウンドが続き遂にストップ。
早い時間ならベウフォートかとも思ったんですがあの勢いをさらなる勢いでワイドマンが飲み込みました。この勝ち方は強い。
ケチのつけ所をどんどん消していくワイドマン。次はルーク・ロックホールドとホナウド”ジャカレイ”ソーサという二大柔術家が控えてます。まだまだ証明せなあかんみたいですね。
そしてメインは、当て逃げとコカイン所持で逮捕されたジョン・ジョーンズが残したライトヘビー級王座を巡る決定戦。
Anthony Johnson 19-4-0(W-L-D)
Daniel Cormier 15-1-0(W-L-D)
どちらもレスリング出身ながら、MMA的にはジョンソンがスタンドのパンチ、コーミエがグラウンドコントロールを得意とするので・・・スタンドかグランドかという戦い。
様子見から・・・さっそくジョンソンが大きな右!カメラが追いつかない踏み込みの速さ
吹っ飛ぶコーミエ!こんな姿初めて見ます。しかしすぐ立つ!
また飛んで来たジョンソンの右を交わしバックから倒す!これがコーミエの上手いところ
組まれ倒され消耗したものの、なんとか立ち上がり・・・際に左のハイ!熱いです。
2Rに入り右ハイを打ち込むコーミエ
すぐさま左ハイを返すジョンソン。コーミエはクリーンヒットは受けずともこれぐらいのをだいぶもらってるように見えます。
まだまだ元気なジョンソンをなんとか追い詰め・・・
パウンドと腕狙いで削ります
2R終盤にはエルボーでジョンソンがカット、ダメージもだいぶ残ってそうです。3Rもさっそく上になり攻めるコーミエ
体力の消耗とダメージが激しいジョンソンを確実に完璧にチョークで仕留めました
コーミエがライトヘビー級の新チャンピオンに!
マイクでジョーンズに一言「しっかりしろ!待ってるぞ!」のメッセージ。
大きな損失であるジョーンズという無敵の王者の穴埋めをこれからコーミエはじめ挑戦者達がどうやって盛り上げていくのか、ライトヘビー級はそういう見方になってきました。見た目や年齢的にピンとこないところがまだありますが、キャラと実力を見ればコーミエは中心になるべき存在だと思います。早速試合後ライアン・ベイダーが食ってかかったようですが、全体の選手が同じように気合い入れて騒いで注目を集めていく様子は楽しみです。