働くおっさん劇場と人形

DVDがAmazonで安かったので買って全部見ました。
「働くおっさん人形」「働くおっさん劇場」

昔この番組を何かで見た時に・・ちょっと引いてしまって、おっさんかわいそうという感じの方が強くて理解できなくて見なかったんですが、改めてちゃんと見て笑えるようになりました。

野見さん
とにかくあの文章作る下手さと思い切りの良さ。まともにしゃべれてる場面一回もないですよね。さらに追い詰められた時に出る天性?のもの。武器が多すぎる人です。悪者の演技をした時や熱くなった時のコノヤロー言葉の使い方がまたおもしろい。アウトレイジの元祖ちゃうかってぐらいです。特に青柳さんの演技指導でいきなり荒い言葉使い出すところと、逆立ちしてタバコ吸う時の「ちきちょう、行き過ぎた」、龍馬の回の土佐弁で思いだした「なんぞや!」と名場面多数。
ただ後に映画「さや侍」に出た時は、やっぱり海外意識からか野見さんのセリフのおもしろさがなかったのでちょっと残念でした。

吉田さん
一番まともっぽい、真面目っぽい、唯一ちゃんと仕事してそうな人。この人が1人でイス相手に空手をやらされてる時の詰められ方で昔一回ひいたんだと思います。やっぱり反応も考え方も一番普通というかまともというか、必要なポジションかもしれないけど結果的には目立つところが少なかったですね。

福田さん
この常に慌ててる様子、良く見せたい様子があるある過ぎておもしろい。子供の頃ちょっとこういう見栄張りたい時期あったかもしれんなと思いつつ。一番好きなのはミニコーナーの「選手宣誓」です。「青空のような澄み切った心で仕事に励み、貯金をため結婚に向けて前向きにポジティブに生きることを誓います!」「どうぞそんな私を見守ってください」「男の子が産まれたら名前は・・・ユウジ!ユウジか、ユウジロウか、ユウジか、なんとか」

青柳さん
「人形」の方で初登場はスーツやったんですね。その途中でスカートに着替えて以降はずっとスカート。「スカートの方が楽だ」とか「肌は気をつけた方がいいとか」あくまでオカマではないっていうスタンスがいいです。「女性経験はあるんですか?」「ないですよそれは」って言った後に突如サングラスをかけるシーンはもう感動しました。サングラスかけるタイミングにおいてあんなおもしろいの初めて見たと。俳優って言い自分でフリ作っておいてのあのとんでもない演技も見物です。着替えでハンカチをかけるのも、絵的にものすごくキャラづけというか番組への広がりを作ったような気がして、野見さんに次ぐ番組功労者だと思います。

中野さん
「人形」で出て中心人物ながら「劇場」には出てない人。たまにこんな人いますね。ブツブツ自分の世界でしゃべる人。DVD特典映像で中野さんの歌を全員でステージで合唱するのは圧巻でした。なんとなくこの人はほかの人とのコラボより1人での出演が一番よかったと思うので、結果「劇場」でなくてよかった。

浅見さん
最後のちょっとだけしか出ないラスボスみたいな人。見た目も髪質も目も口もすべてがおそろしい、この番組のためにいるようなキャラ。自前の水を飲むタイミング抜群です。おっさんの中で一番凝視できない人です。「メールを飛ばす」とか気になるフレーズも。wikiに載ってたので調べたら今は行政書士事務所をやってる?まったく想像ができません。
まぎれもないあの浅見さんが写真つきで載ってます。 浅見真一 行政書士事務所

まとめ。
どんな集め方どんな選び方をしたのかわかりませんが、このメンバーをよくぞ見つけ出しはったなと思います。選ぶ段階で博打、進行の毎週が博打みたいな、そんな印象です。
これは後世の子供たちにもなかなか見せようとは思わないが、好きな番組のひとつになりました。