浅草で演芸を!初東洋館

念願の浅草東洋館に行きました。

2年ぐらい行きたいなー言うててついに。
つくばEX浅草駅からすぐ、もうひとつの浅草駅からはけっこう歩きますけど、そのへん一体はもう浅草観光地帯なので雰囲気楽しめます。

「浅草演芸ホール」がどーんとあって、同じ建物の中でもうひとつある劇場それが「浅草東洋館」です。演芸ホールの横に入り口があります。
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昔ながらの建物らしく入り口小さく窓口がひとつ。そこでチケットを買ってエレベーターで上へ。もうね、古い映画館みたいにロビーが狭くて霊でも出そうなレトロ感。求めてたやつです。そして劇場は・・200席ぐらいかな?
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近くてどこからでも見やすいです。座席幅は狭いです。
公式サイトにタイムテーブルがあって出演者も時間も決まってます。この日は数少ないナイツの出番があってほんまラッキーやー!と思いながら行くと・・・
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なんだこれは!
聞くと通常の本公演の後に番組収録の一環でこれを10分ほどやるということ。よければそのまま見ていってくださいと。見ますよそらー!
この日途中の休憩時間ぐらいに入って、そこからの出演がこちら。

淳とチャンス
ナナオ
ビックボーイズ
オキシジェン
青空ピー介・プー子
カオポイント
カントリーズ
すず風にゃん子・金魚
新山ひでや・やすこ
ナイツ
青空球児・好児
ナンセンス

タイムテーブル見返して書いたので当日変更してるのがあったかどうか・・・定かではないですがだいたい記憶通り。
「淳とチャンス」という人は最初1人出てきて漫談だったのが途中から客席の酔っ払いが絡んできて・・舞台に上げてっていう流れのネタでした。コンビみたい。浅草演芸のイメージでこういう客席から登場なんて想像してなかった。酔っ払いとして歩いてきた人が持ってるビール缶が何回も使ってる感じのボコボコでした。

ナイツの漫才で聞いた「エンタ出たくて『たまらんぜラップ』というのを作ったけど売れてない師匠」ビックボーイズ師匠。出囃子でたまらんぜ流れました。東京の師匠と言われるクラスの芸人さんのイメージ通りの漫才で、目新しいボケやツッコミがあるわけではないけど、あの話し方とテンポがなんかこうとてつもなく心地よさを生み出すというか、ずっと聞いてられる感覚。たぶん何百回やってるネタでしょうけど「初めてしゃべってる感」もすごいし楽しませてくれてる実感。なるほどお金払って見に来る漫才やなとここで思いました。
途中ちょっと誰か忘れたけど若手の人の漫才でプロレスの肩車から回転エビ固めやったりそういうネタもありました。
新山ひでや・やすこ師匠も名前は聞いたことありましたが初めて。舞台で見てわかったんですが、この日会場に入る時チケットを買ってたら元気よく「おはようございま~す!」って入ってこられた年配の女の人。このやすこ師匠でした。やすこ師匠は受付の人に挨拶した後、出ていくお客さんに「どうもありがとうございました」とお礼言いながらすごい丁寧に丁寧に回りに挨拶して、自分がエレベーター乗ってチラっと見ると「どうぞ、先におあがりください。」とにかく丁寧な人やな~と。

ナイツは相撲ネタ。M-1とかテレビと違いスピード遅め、やっぱりお年寄り多いしお客さんに合わせてそうしてるんでしょうか。
トリで出てきたナンセンス師匠の漫才。2人とも80歳超えてるみたいで、正直かなり聴きづらかったです。「ほんとにね、聞いてくださいよ・・・・あの・・あれ、えー・・・」ってネタ飛ぶのがしょっちゅう。うまく聞こえ理解できたところはおもしろかったんですが全体的になかなかしんどい。でもある意味こういう漫才を見るのも含めて浅草東洋館にわざわざ来たという意味でもあるので。最後は紅白の旗持って「赤上げて!白上げないで赤下げて!」みたいなあれを、お客さんひとり舞台に上げてやらせて・・・みたいなので締めるという。

これで本公演が終わり、簡単に説明があった後ナイツが登場。いきなり「先程ナンセンス師匠がお亡くなりに・・・」とか言い出して会場爆笑。「2人同時に」とか言い出して、ナンセンス師匠に対する少しだけあったモヤモヤ感が吹き飛びました。

そこからはナイツと内海桂子師匠が一緒に漫才をするという収録。「金スマ」って番組らしくて、たぶん7/10のスペシャルで出ると思います。
これはかなりおもしろかった。師匠が100年前にあった漫才のやりとりをナイツと一緒にやるというもので、その内容理解までの時間はかかったけどできるようになってからはやっぱナイツすごいなというか。そしてまたナイツ塙さんのいつもの調子のボケに師匠のツッコミが速い!93歳とか思えないちゃんとしたツッコミで改めてすごいなと。
こんないい収録があるとはかなり嬉しい予想外でした。

浅草東洋館は、出演者もお客さんもスタッフも、皆ここが好きで集まってるんやろなと勝手に感じる良い空間でした。