WWEに登場するディーバといわれる女性たちによる名シーンや名勝負を思い出してみました。
プロレスで登場する女性といえば女子プロレスラー。日本で女子プロレスラーというと、昔の男子に負けない強さやでかさ熱さを求めていく時代のイメージが強いですが、今はアイドル系のレスラーが多く団体も多く人気です。
WWEでは女子だけの興行や番組開催ということは基本なく、男子の試合がいっぱいある中で1~2試合組まれる程度。あとはマネージャーとして男子レスラーのサポート。あくまで番組のひとつの華としての役割が大きく、注目度は高いけどどうしても競争率は激しくなり入れ替わりも激しいところ。いつからかWWE Divaと言われどちらかというとアイドル的人気重視かもしれませんが、その中でもやっぱり試合や立ち回りが上手い人、キャラがたつ人が残っていきます。
しばらく見てきた中でよく覚えてるディーバの名シーンをテーマ別に探してみました。WWE公式YouTubeにけっこう残されてます。
ベストヒール マリース
キャラ的に好きだったのがこの人。かなり美人で高圧的なヒール、技にもその合間にもキャラに合うムーブが入っててだいぶ出来上がってます。この試合のフォールなんてこの人しか絵にならんかと。この時はたぶん女子王者メリーナを挑発してるようなスピーチですね。
2016年、なんとザ・ミズの嫁として試合介入からマネージャー的にWWE復帰!活躍してます。ちょっと老けたけど。
ベストスピーチ ステファニー・マクマホン
WWE会長ビンス・マクマホンの実娘で重役で裏方も試合もこなす、ある意味業界最強の女子。この人の名スピーチは多くあると思いますが最近では久しぶりに登場して「やっぱすげえ」と思った時のを。王者AJがほかのディーバをけなし、文句ある女がいるなら出てこいと挑発するところに登場。「王者らしくしろ」と注意、反発してさらにステファニーの過去をいじって挑発してくるAJに「I’m McMahon」で一喝。途中で入ってきたケイトリンにも「二度と私の話を邪魔するな」かっこええ過ぎる!
今は試合はせずオーナーとしてほぼ毎週登場してます。
ベストコント マリア・ケネリス
いそうでいないアホキャラディーバの代表。アイドル的人気が定着してる時に行われた番組内でのエリック・ビショフGMの裁判。いろんなレスラーがビショフを辞めさせるために不利な証言を出してくるも皆いまいち芯をついてなく審議が難しいというところにマリアが登場(20分過ぎ)。アホなキャラが一変、ビショフにとどめをさす証言でマクマホン裁判長も納得。この時期いい意味で違う空気を入れてくれててよかった。
TNAやROHや新日本にマネージャーとして出てましたが、今はどうしてるのかな。
ベストドラマ ケリー・ケリー
最初からアイドル、試合してもアイドル。なので常に負けまくり弱いままのイメージであるケリーの印象に残るドラマがあった回。
エッジをWWE王者からひきずり降ろしたいビッキーGMと王者になりたいドルフ・ジグラー。ビッキーが提案した過酷すぎる防衛戦がなんとエッジ&ケリーvsジグラー&マクール&レイラの2対3ハンディキャップのタッグマッチ。ケリーが負けてもエッジの王座が取られる。さらにエッジに必殺技スピアーを禁止!絶対に自分が重荷になって責任が重い試合が組まれて悩むケリー。試合は予想通り完全にケリーが狙われてボコボコにされエッジになかなかタッチできない状況が続く。なんとかエッジにタッチするもレフェリーが見てなくて認められずでもう万事休すかという時にケリーが反撃、タッチしろと叫ぶエッジの声を聞かずにケリーが泣きながらエッジの必殺スピアー!見事フォールを取って自分の力で自分のプライドとエッジの王座を守ったのです。これはちょっと泣きそうなった。
WWEを辞めた後NHL選手と結婚したみたいで、2017年WWEバックステージに遊びに?来た様子が公式でアップされてました。
ベストフィニッシャー AJリー
WWE登場以来いろんな男子レスラーの恋人になり惑わせてきたクレイジーな女、AJリーのキャラに合い過ぎな必殺技。ルチャ式の卍固めなんですが、体の小さい女子がやると絡みつくイメージになります。そして名前は「Black Widow」調べたらクロゴケグモのことらしく、特性としては毒があって、交尾したあとそのオスを殺すという。この時のAJキャラにぴったり。またこの人は入場~試合後までの仕草や表情が完璧。この試合では特に試合を決めた後の動きと表情にクレイジーさが見事に出てて名シーンだと思います。
元WWEで今UFCデビュー待ちのスーパースターCMパンクと結婚、今年のレッスルマニア後に引退してしまいました。そしてCMパンクがMMA転向、UFCデビューということでその練習ドキュメンタリーでは常に隣でサポートするいい嫁として映っていました。
ベストバウト トリッシュ・ストラタス vs リタ
WWEディーバの格を上げた2人。アティテュード時代を乗り越え男子トップ戦線に華を添えて試合もトークも盛り上げて、今のディーバにもこの2人に憧れてた人多いでしょう。どちらも今はWWE殿堂入りしています。存在感強く試合も恋愛もコメディもヒールもできるトリッシュ。身体能力抜群で恋愛もハードコアな試合までこなせるリタ。長く見るとトリッシュがベビー、リタがヒールのパターンが多いと思いますがこの試合の時は逆。この試合は自分が知ってる中では唯一、女子同士の試合が番組のメインイベント。それもストーリー重視じゃなくしっかりした試合での完結パターン。なので2人の試合内容をメインとしてふさわしいと期待され組まれたということです。
トリッシュとリタはレジェンドとしてたまに番組に出てきます。
ほとんどの選手が短く入れ替わっていくのが寂しいものです。ペイジ、ベラ・ツインズなんかが頑張ってくれてますが、もうひとつ強いキャラが欲しいところ。
よく見てるWWEばっかり書きましたけど、プロレス全体で見るともっと女子プロレスラーとして長い人も上手い人も強い人もいて、このWWE Divaたちの技術が世界最高ではないかもしれませんが、世界最高の舞台で必要とされてることは事実で、やっぱりDivaの演技やタレント感は大事。逆に試合そのもので言えば日本の女子プロレスなんかはすごいレベル高く熱い人が多いし、近年はアイドル系かつ試合おもしろい人もいるので好み含めて是非人気上がって欲しい。
「勉強でけへんねんやったら吉本行け」の時代は終わってるのと同じように、見た目もアクションも演技もアドリブもプロレス愛も必要な女子プロレスの世界は今かなり高いところにあります。
<追記>
どんどんDivaが盛り上がってきてるので追記を。
ベスト・アイコン サーシャ・バンクス
2016年時点でたぶん一番人気で、WWEが一番推してるであろうDivaサーシャ・バンクス。体は小さく細身ですがインディ団体での経験を早くから積んでNXTデビュー、盛り上げ盛り上げWWE女子王者に。キャラもいいですが試合がおもしろい。受けも派手で合間合間の魅せ方が良くて、いい試合できる人。で、よく言うのはWWEのかなりファンであることから目指して特にエディ・ゲレロのファンで、2016年レッスルマニアではエディモデルのタイツで出場。なんとなく「同じ気持ちでWWEを見てきた1人がこうやって活躍してる」という親近感も感じて、今のライバルであるシャーロットも素晴らしいんですが、惹かれるところ。シャーロットとの女子史上初のヘル・イン・ア・セルはPPVメインで組まれこれも名勝負でした。動画としてはレッスルマニアでのスヌープ・ドッグが加わっての生歌入場を。超大舞台に似合う貫禄。
そのほか、覚えてるディーバ。
モーリー・ホーリー
なんか試合で負けて坊主にされてしばらくカツラかぶって出てた人。
クリスティ・ヘミ
ディーバサーチ優勝デビュー、超美人で試合も頑張っててレッスルマニアでトリッシュとのシングルが組まれるほどにまで行ったけど後に怪我がひどく引退したみたいです。
メリーナ
MNMというチームのマネージャーとしてWWE登場、キャラもよく試合もよくてかなりいいディーバでした。シングルでも活躍してたけどどうしてるのかな。
キャンディス・ミッシェル
とにかく妖艶美人。どっちかというとヒールっぽかったけどメンバーの減りもあってかベビーでプッシュされて王者時代頑張ってました。だんだん試合よくなっていったけどいつのまにかいなくなった。
ビクトリア
いつも怒り狂ってるみたいなキャラで試合レベル高くて存在感強かったです。体も出来上がっててガチで強そうなイメージ。
また思い出したら追記します。