UFC 189 Mendes vs McGregor
July 11, 2015 Las Vegas, Nevada MGM Grand Garden Arena
UFC PPV
コナー・マクレガーのフェザー級王座初挑戦で盛り上げてきたUFC189がいよいよ開催。絶対王者ジョゼ・アルドとの対戦で盛り上がってたのに2週間前にアルドが負傷、暫定王座を賭けてチャド・メンデスとの対戦に落ち着きました。さらにウェルター級王者ロビー・ローラーの初防衛戦とのダブルタイトルマッチ。
その前にブラッド・ピケット vs トーマス・アルメイダ。ベテランのピケットに対して評価急上昇全勝のホープアルメイダ。予想はアルメイダが圧倒的有利と出ていたのでなんとなくそうかーと思い見ているとピケットのフックがヒット!アルメイダダウン!

追い打ちをしのいだアルメイダが大振りの右エルボー!腰ガクンのダウン!でも耐える!

一進一退で盛り上がるまま2R、アルメイダが2段の飛び膝!

ベテランの強さも見れて新人の勢いも見れて会場を見事に温めてくれました。
そして次の次ではジェレミー・スティーブンスがデニス・バミューデスをこれも飛び膝でKO!突っ込んでくるところにその場垂直跳びの膝という珍しいやつ。

最高の盛り上がりのままいよいよコメインのウェルター級タイトルマッチ!というところで・・・
なんとオクタゴンを使ったプロジェクションマッピングっていうの?スクリーンのように映像を映し出しての演出。すげえリングでも見たことない。

Robbie Lawler 25-10-0(W-L-D)
Rory MacDonald 18-2-0(W-L-D)
ジョニー・ヘンドリックスとの2回の死闘から次のストーリーへ向かうロビー・ローラーとどんどん進化するローリー・マクドナルド。どっちも穴がないながらスタンド打撃が多く前の対戦ではローラーが判定勝ち。

1Rはあまり踏み込まず打撃の交換というところ。2Rでパンチの打ち合いが始まるとローラーのディフェンスがよく返しがよく完全に上回り、下がっていくマクドナルド

気が付くとマクドナルドの鼻からかなりの流血。折れてる?

時間の問題かと思われたところでさっきから出すけどガードされてたマクドナルドの右ハイキックがガード上から後頭部にかけてヒット、ローラーがふらつく!

グロッキーになったローラーに追い打ち、レフェリーも止めるタイミングを見に来るほどローラーは追い詰められました。

耐え抜いて気合いを入れなおしたローラー、振り絞るマクドナルド。激闘になってきました。

最終ラウンドでローラーのパンチでマクドナルドが心折れるようにダウン。

両者のダメージもものすごい、史上に残る激闘をまたローラーが制しました。すごいとしか言いようのない激闘。

ダメージが心配やけど次は誰なんでしょう。ジョニヘンが見に来てましたが、できればカーロス・コンディットと見たいかな。
そしてメイン。トップランカーとの試合がないまま、KOとビッグマウスでタイトル戦まできたマクレガーの化けの皮が剥がれるのか?本物なのか?相手は王者アルドにしか負けたことのないメンデスという高い高い壁。
Chad Mendes 17-2-0(W-L-D)
Conor McGregor 17-2-0(W-L-D)

なんと両者生演奏生歌での入場。いかにUFCが今回に賭けてたかがわかります。

2週間前ながら大抜擢されたチャド・メンデス。

レフェリーが一応説明してるのに何やらしゃべるしゃべるマクレガー

長く待ちに待ってたこのタイトル戦、ということで早速飛び込むマクレガー

蹴り脚を取って倒すメンデス。今回の大きなテーマがこれでした。アルドと決まってから完全打撃対策で来てたであろうマクレガーが2週間前にレスラーのメンデスに変わりどの程度対応ができるのかと。元々グラウンドが穴と言われてきたことにも答えを出す時でもあります。

しかしすぐ付き離しスタンドへ!そしてこの表情!

次の疑問へ。打たれ強さ。メンデスの大砲を受けても・・・

変わらず前蹴り。この前蹴りが全体を通してよく出て、メンデスの勢いを止めてました。

しかしまた入るタックル!

強烈なヒジをもらいカット。やっぱり予想通りメンデスはこう攻めるのが一番有利になりそう。

2Rに入るとまたメンデスがタックルからコントロール。ここから削られるとまずい・・

というところでメンデスがパスと同時に首をキャッチ!

裏返ってきたマクレガーに合わせて脚を絡めギロチンを狙う!

その瞬間回転して極めさせないマクレガー!そしてスタンドへ!

待ってたのか狙ってたのか、速攻で反撃!パンチ、前蹴りが効く効く

ものすごい撃ち抜き!左ストレート!

大方の予想を覆し、メンデスの猛攻に耐え、完璧にKOでマクレガーが勝利!

UFC史上最大ともいえる演出と盛り上がりの大会で自分の実力で新時代の幕開けを作った、スーパースター コナー・マクレガー!

マクレガーほどの実力を持った人は今まで多くいただろうし、同じぐらいビッグマウスで盛り上げた人も多くいたでしょう。でもそれに見合う結果を残した人は多くないかと思います。強さだけ追って王者になることだけでもものすごいことだと世界中で認識されてる今のUFCにおいてこれだけ盛り上げて惹きつけて客を呼んで売上も作ってエンディングまで作り上げるチャンピオンは今後のUFCのイメージを作っていくのかもしれません。
まだエンディング後の裏ボス(になってしまった)ジョゼ・アルドとの統一戦が楽しみ。今年中にあるかどうか、ですね。