UFC Fight Night 75 – Barnett vs. Nelson
Sep 26, 2015 Japan Saitama Super Arena, Saitama, Japan
UFC Fight Pass
ついに来ましたUFC JAPAN 2015！
今回は会場ではなくWOWOW観戦。
第１試合から日本人選手の試合が続きます。プレリミの最後のカードでは中村K太郎のUFC復帰。
Keita Nakamura 30-6-2(W-L-D)
Li Jingliang 10-3-0(W-L-D)
相手のリー・ジンリャンは前に激しい殴り合いで勝ってたシーンを覚えてます。と思ったらいきなり中村が左フックでダウンさせる！会場盛り上がりつつ激しいスタンドの攻防。2Rになってもパンチで行く中村に解説の川尻が「あまりパンチにこだわらないで組んだ方がいい」って言い出したらなんとジンリャンのパンチが効き中村ダウン！追い詰められなんとか耐えて流血しての最終3R、残るダメージとジンリャンのパワーでなかなか攻められず、やばいなと会場も思ってきたところで・・・タックル！からバックとって必殺のチョーク！立ち上がられながらも最後のチャンスにかけたチョークがみるみる喉に入って・・・
ジンリャン落ちた！そのまま倒れて終了。会場大歓声で大逆転勝利。
Mizuto Hirota 14-7-1(W-L-D)
Teruto Ishihara 8-2-1(W-L-D)
いよいよ来ましたRoad to UFC JAPAN決勝！
「ライオンの子」で入場する石原夜叉坊
チーム・ネルソンカラー？青髪でリラックスして入場する廣田
試合は廣田がどっしり構えて夜叉坊はステップを踏みながら速い出入り。夜叉坊の遠い間合いからの左ストレートが入る！そして近い距離から離れる瞬間に出す左も入る！廣田が自分の攻撃を組み立てる前にバシバシ入れられ廣田だダウン！すぐ立って反撃するも夜叉坊はステップでかわしてまた入れる。左のパンチ、左のハイ、ミドル、攻撃が止まない。夜叉坊キレキレ！
しかし2R中盤から夜叉坊の動きが落ちてくると廣田のパンチもボコボコ入るように。効いてるのか疲れてるのか若干フラフラしながらも反撃していく夜叉坊。テイクダウン取られるもすぐ座りまでもっていって立ち上がる。
そして3Rにはカウンターで夜叉坊が左！かなり効いたかのようなダウン！
廣田はそこからも立ち上がって攻めて、金網押し込み動きを封じるものの有効な攻撃はなかなか出せず。最後は殴り合いで終了。
とりあえずいい試合だったということで両者に拍手。そして判定は・・・
なんと1-1ドロー！どよめくというより静まり返る会場。本人。実況。まずいい試合やった感動で「まあこんなこともあるわ！」みたいな感情になってましたが、よく考えたらなんでドロー！？廣田は結局パンチ当てたけどダウンは取れてないし大きなテイクダウンを取れたわけでもないのに、３〜４回ダウン取った夜叉坊の勝ちではないと？不思議な結果ながら、優勝者がUFCと本契約って話はどうなる？とごちゃごちゃしながらも、夜叉坊のセコンド田中選手のツイートで心なごみました。
仲良く病院直行🚑 pic.twitter.com/pjOQpaBr7s
— Michinori Tanaka (@michinori_tamj) 2015, 9月 27
結局両者共にUFCと本契約が決まったそうです。まあ過去のTUFでも優勝者以外もいっぱい契約してますからね。
Takeya Mizugaki 20-9-2(W-L-D)
George Roop 15-12-1(W-L-D)
2連敗中の水垣は難敵ジョージ・ループをパンチ中心に終始攻勢に出て判定勝利。
Kyoji Horiguchi 15-2-0.00(W-L-D)
Chico Camus 14-6-0(W-L-D)
全回王座挑戦して以来の堀口恭司はチコ・ケイミュスを相手に人間離れした動きでパンチをかわしてよけて右パンチを入れて左ハイを当てていく。ものすごいスピードで翻弄するも、決めきれれず判定勝利。
Gegard Mousasi 37-5-2(W-L-D)
Uriah Hall 12-5-0(W-L-D)
ゲガール・ムサシ凱旋試合は強烈な打撃ユライア・ホールと。試合開始から予想通りいきなり距離詰めたムサシがホールの蹴り足をとってテイクダウン。そこからグラウンドでムサシが削るもホールが意外なアームロックで反撃をかけたりしながらも立ち上がるまではいかずラウンド終盤にムサシがバックチョークを狙う！
かなり圧倒的に終わった1R、次はキック1回ぐらい見れるかなーと呑気に見始めたら・・ホールが後ろ廻し蹴り、中段！それがかがんだムサシの顔面にヒット！ぐらついたところにヒザ！倒れて追い打ち！
まさかの一撃からムサシは耐える間も逃げる間もなく仕留められてしまいました。
ものすごい一撃で逆転されてしまいましたが会場は大歓声。ムサシは初KO負けかな？
Josh Barnett 33-7-0.00(W-L-D)
Roy Nelson 21-11-0(W-L-D)
ラストはRoad to UFC JAPANコーチ対決でもあるジョシュ・バーネットとロイ・ネルソン。ジョシュの入場テーマで「北斗の拳」が流れた時は大歓声！ランペイジが流したPRIDEのテーマ、ヴァンダレイのSandStormに続いてこれ。いい感じでPRIDEを思い出しました。
ジョシュは速攻でパンチとヒザ蹴りを当てて金網へ。ネルソンはいつもよりコンパクトな右のパンチ。ただジョシュのガードが堅く金網際の攻防に。と思ったらネルソンが意外なタックル！しかも決まってグランドで上。ジョシュ苦しそう。
どちらも極めにいく形まではなかなかいかず打撃勝負。ネルソンが細かいパンチとたまに出すハイキック、ジョシュはジャブからヒザ蹴り、クリンチでの打撃は完全にジョシュが上手く、ネルソンがどんどん疲れていき・・途中タックルにきたネルソンに下から足関節を狙うも決まらず。
終始攻撃し続けたジョシュが判定で勝ちました。
UFC JAPANが今年も終わりました。毎回の日本ファンくすぐりとしてのPRIDEファイター起用をメインに、それまでで組む新世代の日本人選手の試合。なのでまだまだトップじゃない選手の試合と、だいぶ歳いった選手の試合になってきますが、だんだん新しい日本人選手も出てきて今回の堀口や水垣みたいにタイトル狙える位置の選手も増えてくると将来的には日本でもナンバーシリーズの豪華な大会が開かれる可能性もあるんじゃないかと。ブラジルやイギリスに次いで日本ですよ。見に行きたい。
そしてあれだけ夢中になって見て来たRoad to UFC JAPANがドローという決勝でした。これに関して川尻達也が「これでますます佐藤大輔が創るストーリーの最終回が気になる」と、なるほど！で、そうか、川尻さんの言うとおりRoad to UFC JAPANの結末は廣田じゃなく夜叉坊じゃなく、レフェリーでもジャッジでもなく、佐藤大輔に委ねられたのか。熱い。という名言ツイートをしました。明日の放送が楽しみ。