DREAM.4の速報です。
第1試合 青木真也 vs 永田克彦
・煽りVTR
先に青木、父親との会話がメイン。父親が「俺は今でもこいつに勝てると思ってる」「勝っても負けても泣きやがって」といった感じで親子の仲の良さが見える。
そして永田。兄・裕志との会話がメイン・・・というよりそれのみ。新日本プロレスの道場、リング上で二人きりであぐらをかいて座って話している。カメラの角度がたまらん。兄「率直に、どうだった?」となぜかアナウンサー側。
6月29日に克彦は結婚するらしい。「披露宴の準備と試合の準備どっちが大変?」「奥さん一緒に住んでるの?」「へえ、奥さんヨガやってるの?どんな感じ?」というものすごく平和でものすごくおもしろくない会話をしてる二人を映すカメラ。そして、それを見守るライオンマークという構図。
なんの紹介もないままVTRが終わる。かなりおもしろかった。
・試合
スタンド、永田は右ジャブ、青木は右ミドルを出していく。プレッシャーは永田がかけ、コーナーに詰めていくと、青木が両足タックル。永田が切ったかと思いきや青木がすばやく体勢を入れ替えて綺麗に永田が仰向け、青木がガードポジション上をとる。
ポジションをしっかりとろうとしてるときに永田がすばやく立ち上がり再度スタンド。
スタンドで組み付きの攻防、青木が外がけでテイクダウンをとる。
今度はサイドからマウントをとる。手で距離をつくりながら狙いすましてパウンドを入れる。それに合わせて永田もブリッジ、回転とマウントを逃れようとする。でも青木のバランスもよく隙間ができず回転もできずガードにももどせず。
そのまま数発パウンドをくらう展開が続き、気がつけば青木の右足のスネが永田の喉の上に。
上から狙うフットチョークの構え。足が永田の喉に食い込む様子が一瞬カメラに映るが、すぐ覆いかぶさる青木の体で見えなくなる。
まもなく永田がタップ。
○ 青木真也 (一本・フットチョーク 1R) 永田克彦 ×
・感想
永田が上、青木が下という戦前の予想が完全に覆されました。
右ミドルもよかったし、だんだん青木に穴がなくなってきてるという印象。今日はすべてにおいて上を行ってたので、グランプリ優勝候補筆頭になることは間違いないでしょう。
これでライト級GP決勝の4人が揃いました。
青木真也、宇野薫、川尻達也、エディ・アルバレス
公開抽選会はこの後会場で行われるそうです。
第2試合 アリスター・オーフレイム vs イ・テヒョン
・試合
ヘビー級の一戦。イ・テヒョンが18kg上回るそうです。
まずテヒョンがジャブを打っていく。しかし逆にアリスターのジャブ、ローが入る。テヒョンのパンチを余裕でかわすアリスター。そして、アリスターが左フックを当てそのまま大きい右フック一閃!
テヒョンのアゴに入りテヒョンの両腕がだらりとさがり、これから倒れるという時にアリスターの左ヒザ蹴りが胸元に入りテヒョンが倒れこむ。完全に飛んだ目をするテヒョンを見てレフェリーがストップ。1R36秒のKO。
○ アリスター・オーフレイム (KO・左ヒザ蹴り 1R) イ・テヒョン ×
・マイク
アリスターが挨拶。「次の相手はクロコップ!」とマイクを叩きつけて帰っていった。
次のDREAM.5でバンナ戦が噂されているミルコ。どうなることか。
第3試合 ハレック・グレイシー vs ガジエフ・アワウディン
・煽りVTR
それぞれが自分の長所と短所を答える。
ハレックは寝技を得意とし打撃に難がある。ガジエフは逆で打撃を得意とし寝技に不安がある。
・試合
ハレックはヒクソンのような構え。左で前蹴りを出しながら踏み込む。それに合わせてガジエフがフックを出すがガード。何度かその攻防があって、次に出したハレックの右フックがガジエフをとらえそのまま組み付くがもつれてガジエフが上に。すぐ立ち上がるが突き飛ばされ猪木アリ状態でブレイク。
次にハレックが組み付きテイクダウン。サイドからマウントを奪う。安定したマウント。ガジエフもがくも逃げられず。ハレックがチキンウイングアームロックの構えをフェイントにして反対にまわり腕十字。がっちり極まりガジエフがタップ。
○ ハレック・グレイシー (一本・腕十字固め 1R) ガジエフアワウディン ×
・マイク
ハレックが挨拶。ミルコとのグラップリングマッチを希望する。
しかしこれはどうなるのか・・・
・感想
思った以上にガードが固かったハレックですが、まだ打撃の攻防は怖そう。でもさすがにマウントを奪ってからは恐ろしく冷静に見えました。
第4試合 所 英男 vs ダレン・ウエノヤマ
・入場
所のテーマ?らしきものがかかる。
「暖めなおした弁当で鍛えた肉体」
「ゆーけゆけゆけ逆境ファイター~~♪」
という感じの歌詞。
・試合
所に比べて小さく見えるダレン。ダレンは綺麗なハイキックなどを出し調子は良さそう。
首相撲から所のヒザが顔面に入り倒れこむダレン。尻餅状態でニヤっと笑うが所がそこへヒザで追い討ちするも、ダレンはその足をとらえて体勢を入れ替える。速いグラップリングの攻防の末猪木アリ状態で所が下に。
所が足で距離をとるところへダレンはスタンドからオーバーハンドで顔面を狙う。ダレンもダメージは回復している様子。そこにダレンが何度目かに出したパウンドが見事に入り、所の動きが完全に止まる。
追い討ちでパウンドを2発ほどもらってから動き出す所、ダレンはとらえきれず所が立ち上がる。そこへダレンがスタンドでパンチを当てるが所はすばやくダレンを投げる。腕十字をとるかに見えたが逃げられる。
スピーディーで技術の高い攻防。
スタンドに戻り、所も巻き返していく。コーナーでパンチをラッシュするも決めきれず。次は所の左ヒザがダレンのボディに突き刺さり、苦しみながら倒れこむ。追い討ちのパウンドを嫌がり亀状態のダレン。レフェリーが止めるかと思われたが所がサイドをとって続行。
4点ポジションから所がヒザを一発当てるもダレンが上をとったところで1R終了。
ものすごく濃い1R。
完全にダメージを負い疲れた様子のダレンに対して、所は火がついたようにギラギライキイキしている。
2R、所のフックを見切ってダレンがテイクダウン。上をとる。猪木アリ状態になるが今度は早めのブレイク。所が押すがダレンもハイキックなどで応戦する。ダレンのタックルに対して所は腹固めで腕を伸ばしていく。
ダレンがガードに戻しパウンドを狙い、所が腕を取りに行くといった攻防が続き、極められず2R終了。
○ 所 英男 (判定 3-0 2R) ダレン・ウエノヤマ ×
・感想
終始動きがあってかなりおもしろい試合でした。メンジヴァー戦を思い出しました。ダレンもアグレッシブで次の試合も楽しみになる選手。フェザー級も少しずつ盛り上がりそうです。
ライト級GP 公開抽選
・ここまで
戦前の自分の予想
○青木 真也 (判定) 永田 克彦
結果 青木の一本勝ち
○アリスター・オーフレイム (一本・アリスター) イ・テヒョン
結果 アリスターのKO勝ち
○ガジエフ・アワウディン (KO) ハレック・グレイシー
結果 ハレックの一本勝ち
○所 英男 (判定) ダレン・ウエノヤマ
結果 所の判定勝ち
勝ち方まで当たったのは所戦のみですが、どれも希望以上の試合のおもしろさと結果でした。青木はケガがなさそうで本当に良かった。ミルコは忙しくなりそうです。アリスターはまだ28歳ということもあり、ミルコと対戦して勝ってしまうというのも、これからのことを考えるといいのかもしれません。
ハレックも若いしヒクソンのようなオーラを持つ可能性がある。ヘビーにホジャー、ミドルにハレック、ウェルターorライトにクロンなんていう時代が来たらたまりません。
・公開抽選
さて、休憩明けの目玉である抽選会です。
1-A、1-B、2-A、2-Bという枠組み。アルバレスは欠席のよう。代理で笹原プロデューサー。
アルファベット順で青木、川尻、宇野、笹原(代理のため最後)の順で抽選。
そこで引いた紙に書かれた枠に決定というもの。K-1と違い選手が選ぶ余地はないようです。完全に運任せ。
順に発表。
青木は2-A。
そして川尻が引いたのは・・・1-B! 青木も川尻も笑顔。
そして宇野・・・川尻戦か、青木戦か・・・どちらも楽しみ。
2-B!! 相手は青木!
これで残りとして決まった1-Aでアルバレス。川尻との対決。
エディ・アルバレス vs 川尻達也
青木真也 vs 宇野薫
どちらも初対決、パンチ勝負とみられるエディvs川尻と新旧テクニシャン対決の青木vs宇野。
須藤元気によるとエディも川尻も体力を使う試合をするため、決勝に上がったときに不利になるのではということ。
川尻がマンバ戦のようにテイクダウン狙いで行くかどうかがポイントになりそうです。青木vs宇野、どちらも2回戦でものすごい強さを見せているので楽しみ。どちらも極められる様子が想像できないです。
そして後半戦。
第5試合 ゲガール・ムサシ vs ユン・ドンシク
・煽りVTR
ユンは韓国柔道の学閥主義によって不可解な判定に苦しめられ、勝つには相手を失神させるか参ったさせるしかなかったとのこと。ニックネームは「悲運の柔道王」。PRIDE初登場の時に比べて紹介がベビー側になってきたと思います。ここで勝っても負けても、今後ミドル級の中心選手として扱われるのではないかという印象。
・試合
1R、スタンドでパンチを放つムサにひるまず打ち返すユン。片足タックルでユンが上になるもすぐ立ち上がられユンが腕をとりムサシがバックをとったスタンドの展開。両者がっちり防御でブレイク。
ユンの組み付きも放され、ムサシの右ローが決まり始める。ユンは明らかに効いている。タックルも勢いがなく切られる。スタンドで完全に押され後退するユンにムサシの右ヒザがボディに入り、続けて左ヒザが顔面に。倒れるユンを押しつぶしてムサシがサイドで上に。
ヒザを打ちながらユンの左腕に対してアームロックを狙ったムサシ、ユンはそのタイミングで体を起こして体勢を反転、ムサシが亀でユンが上から攻める状態になる。
ゆっくりゆっくり腕をとるべく体勢を整えていくユン。ついに腕十字の構えになりムサシが仰向けに転がされる。
ヒザをうち腕をクラッチして防御するムサシ、確実にとらえようとしっかり持つユン。1分ほどその状態で攻防が続きとうとう腕が伸びるが、その瞬間反転してムサシが逃れる。そのまま1R終了。
2R、キックを打つムサシとパンチで応戦するユン。ムサシのローに合わせてタックルするもつぶされバックをとられる。ムサシはバックマウントで足を四の字にクラッチしてパンチをうつ。滝本戦でTKO勝ちを奪ったこの体勢。ユンは動けない。体の反転を狙うがクラッチを繰り返されて逃げられず。そのままラウンド終了までパンチをもらい続けて終了。
○ ゲガール・ムサシ (判定 2R) ユンドンシク ×
・感想
ユンは唯一のチャンスを逃げられてしまいましたが、思ったよりムサシがピンチの時も冷静でローキックが速くて強かったです。まだ22歳と若いので今後が楽しみな選手です。
第6試合 ゼルグ"弁慶"ガレシック vs 金 泰泳
・試合
速攻で前に出る金、組み付くゼルグ。ゼルグはテイクダウンを狙う様子。しかしブレイク。次はゼルグからパンチで攻める。ワンツーから左ハイが浅く入る。そして金の反撃から組み付き、ゼルグが投げる。
ここで投げられながら金が手をつき、倒れた瞬間に金が声を上げ、ゼルグが離れると金の右手が肘から逆に曲がっているのが見え、レフェリーがストップ。
○ ゼルグ"弁慶"ガレシック (TKO 1R) 金 泰泳 ×
・マイク
脱臼のため腕を吊る金、スロー映像が流れて苦笑い。ゼルグがマイクで「2回もアンラッキーな結果になった、でも金は偉大な選手なので次また試合をしたい」と挨拶。金は「今日はイケイケの僕を見せたかったのに、すいません。」
第7試合 ホナウド・ジャカレイ vs ジェイソン"メイヘム"ミラー
・煽りVTR
ノリノリでテンポのいい二人の紹介。
Vの最後は、「格闘技界の未来を切り開く、ファイティングサーカス」
・入場
前回、後に入場して試合開始直後疲れていたミラーのためか、ミラーが先の入場。マスクをして札束をもち、お金?を巻きながら入場。ワニのように歩くダンサーを後ろから走ってきた別のダンサーがマウントでボコボコにするという演出。マスクをとったミラーもノリノリ。特別かっこいい顔というわけでもないのにものすごく絵になる。PRIDE時代から見ても一番、入場が"うまい"選手かも。
ジャカレイの入場もノリノリ。両手を大きく広げて閉じるワニの口をあらわすダンスで入場。それに合わせて歌うミラー。
・試合
パンチで前に出るジャカレイ、テイクダウンを狙いもつれるがミラーが上に。ジャカレイがすぐ立って押し込む。今度はジャカレイがテイクダウンからマウントをとるがミラーがブリッジでガード上に、しかしすぐジャカレイがミラーの足をとってヒールホールド。がっちりと極まる。
ミラーが完全に捕らえられたかと思うと、ミラーの動きが止まる。そしてミラーが左手の親指を立ててレフェリーに笑いかける。見た目は完全に極まってる状態でこのアピール。
そのまま逃げてヒザ蹴りを返していく。打撃で攻めていくがジャカレイがテイクダウン。バックマウントからのチョークを狙い続ける。ミラーは柔らかい動きで逃れるという攻防が続く。
ミラーが上になってパウンドを打つもクリーンヒットは奪えず。
2R、疲れが見えるジャカレイに対してパンチを打っていくミラー。何発か当たるようになったところでジャカレイがテイクダウン。チョークや肩固めを狙っていくも逃げられる。
判定になり終始攻め続けたジャカレイが勝利。
○ ホナウド・ジャカレイ (判定 3-0 2R) ジェイソン"メイヘム"ミラー ×
・感想
寝技になったらかなり差があるのではと思ってましたが、ミラーは流れるような動きで冷静に逃れるのがうまかったです。あと序盤から最後まで、戦ってるとは思えない気の抜けた表情がたまりません。ジャカレイは次に進んだがスタミナ面で不安が残った印象です。ムサシなんか相手だとユンの二の舞になる可能性があるのでは。
第8試合 桜庭 和志 vs メルヴィン・マヌーフ
・入場
気合入りまくりのマヌーフに対して、桜庭は前回に続きゴールドバーグ顔負けのバック映像からのスタート。会場に急いで入ってくる桜庭の姿、その体には包帯、包帯、包帯、顔にはバンソーコー、ガーゼとボロボロの様子。そのままストロングマシンマスクで入場。
・試合
ガードが高い桜庭、タックルを警戒するマヌーフ。マヌーフがジャブのフェイント、桜庭がタックルのフェイントでお互い反応も早い。静かな展開が続いて桜庭がロープ際に来たときにマヌーフが右ハイ。ガードしたにもかかわらずバランスを崩した桜庭にマヌーフが右フックを打ち込む。
それが入り力が抜ける桜庭に追い討ち、桜庭は足を捕らえるが放されてパンチをもらう。さらに桜庭が足をとりにいくがマヌーフがサイドにまわって鉄槌を落とす。まともにアゴに入ってから3発ほど入ったところで桜庭の動きが止まりレフェリーストップ。
○ メルヴィン・マヌーフ (KO パウンド 1R) 桜庭 和志 ×
・感想
やっぱり一発の重さとたたみかけはすごいですね。桜庭の敗戦はいつ見ても悲しいですが、激しい試合になるだろう決勝も楽しみです。
最後はライト級、ミドル級のベスト4が揃い挨拶。
ライト級決勝は7月21日DREAM.5、ミドル級は9月23日DREAM.6で行われるとのこと。ミドル級は約3ヵ月後のようです。打撃戦としてゼルグ vs マヌーフなんかも要望が強そうです。
次は大阪でのDREAM.5、速報するかどうかは・・・わかりません。見に行こうか迷ってるところです。