今週はなんとUFCが現地では木金土と3連戦。まず2日間見ました。
UFC Fight Night Namajunas vs VanZant
December 10, 2015 Las Vegas, Nevada The Chelsea at the Cosmopolitan
UFC Fight Pass
タイトルが懸かってない女子がメイン。初ですかね。
Sage Northcutt 6-0-0(W-L-D)
Cody Pfister 12-4-1(W-L-D)
僕が思うに前戦は疑惑のKO勝利だったので今回どうかなーと。試合開始速攻でコーディ・フィスターがタックル、なんかバタバタした反応で尻もちついて下になるノースカット。コツコツ削りにくるフィスターと強打を出させず防御だけのノースカット。ブレイクかかってすぐノースカットが逆に綺麗にタックル。2Rも上になったノースカットががっちり固定してギロチンでフィニッシュ。打撃出身やけどグラップリングの方が落ち着いて見えますね。デビューから連勝を7に伸ばした19歳。
Jim Miller 25-6-0(W-L-D)
Michael Chiesa 12-2-0(W-L-D)
マイケル・キエサにとってたぶん今まで一番ビッグネームのベテラン、ジム・ミラー戦。パワーに勝るキエサがすぐテイクダウンから逃がさず削るも、ミラーが一瞬で膝十字を狙う!怖い速さ。2人ともが極めに極めに動くので回転の速い見ごたえある試合に。最後はまたも膝十字にきたミラーのバックを取りチョーク。レベル高い試合を見れました。
Rose Namajunas 4-2-0(W-L-D)
Paige VanZant 6-1-0(W-L-D)
メイン。売り出し中のペイジ・ヴァンザントと、絡みつくグラップリングの印象が強いローズ・ナマユナス。ペイジはアグレッシブさ全開で行くしかないと予想通り最初からガンガン出るもののパンチの正確さはローズ。ペイジは組みついて払い腰を狙うも投げ切れずバックを取られグラウンドでコントロールされ続けました。序盤で受けた肘打ちが頬骨あたりをカットして大流血。チョークを狙われ万事休すかという時にローズの腕の中にペイジのアゴがくいっと入った瞬間大歓声。皆ペイジを応援してるみたい。さらに腕十字にも入られ完全に極まったかという形で肘が逆に曲がって「怖い怖い!」って角度になりながらもまわって脱出。ほんまにヒヤヒヤしましたが、あの関節の柔らかさも女子ならではなんですかね?最終ラウンドも前に出続けるペイジ、固めて極めにいくローズ。女子の5Rでここまで集中して見れた試合は初めてでした。タイトル戦でもなくこれだけの実力差ある試合はメインとしてはおかしいはずが、内容的には相応しいものでした。どっちも人気上がりそう。
The Ultimate Fighter Finale: Team McGregor vs Team Faber
December 11, 2015 Las Vegas, Nevada The Chelsea at the Cosmopolitan
UFC Fight Pass
そして2日目はTUF22 メインがフェザー級トップ対決、フランキー・エドガー vs チャド・メンデス。
Tatsuya Kawajiri 34-8-2(W-L-D)
Jason Knight
川尻達也のUFC4戦目。前のデニス・シヴァー戦を判定勝利で今回は連勝とハッキリした勝ちを狙うという感じで。相手が変わって、タイプがガラっと変わったみたいです。13日の金曜日続編みたいな名前のジェイソン・ナイトはUFC初参戦。試合は川尻のタックルが深く入るとジェイソンは引き込みラバーガード。三角を狙うも落ち着いて外してトップをキープする川尻。いつも通り固めれたまま進みたまに打つエルボーがいい!2Rも軽くスタンド打撃出しつつタックルから上キープでパウンドも出していく。終盤には肩固めも狙うが時間なく。3R、川尻のボディへの後ろ蹴りが強くヒット。そうそうK-1経験もあるんやでこの人は!と思うところすぐタックル。2Rの感じでいけば極めれるかと思いましたがしぶとく耐えられ判定。3-0勝利も「日本のみんな、つまんない試合してごめん!」いいんですいいんです。今のUFCで勝ち星を上げるのがほんまに難しいやろうからいくらつまんなくても勝ち進んで日本格闘技を盛り上げてください。
Edson Barboza 16-3-0(W-L-D)
Tony Ferguson 20-3-0(W-L-D)
キックがものすごいエジソン・バルボーザと菊野をKOしたトニー・ファーガソン。この2人の打撃テクニック解説みたいな映像が英語でわかりにくかったけどかなり高等な技術解説に見えました。試合はスタンドでいくかと思いきやファーガソンが今成みたいな地を這うような飛び込みから足関節狙い。そこからは逃れたバルボーザがキック、ファーガソンがパンチで攻防。バルボーザの一撃一撃のスピードと的確さが光るが、さっきの奇襲も警戒してかスタミナロスが激しく見えます。ファーガソンは前に出てプレッシャーかけながらガンガンパンチを。バルボーザのハイキックはガードされるがミドルやカウンターのフックはけっこう入る!でも効いてる様子見せないファーガソン。打たれ強い!ファーガソンのエルボーでバルボーザがカット流血。ファーガソンも頬から流血。いろんなことして攻め合う両者がダメージあるんやろうけど動き落ちない。最高峰の戦いを表現しながらタックルに来たバルボーザの一瞬の隙をついてファーガソンがダースチョーク。完全に極まりタップアウト。ファーガソンこんなに強かったんですね。かなりいい試合でした。
Frankie Edgar 18-4-1(W-L-D)
Chad Mendes 17-3-0(W-L-D)
そしてメイン。並ぶとエドガー線細いというかメンデスがパワーで上回る感すごいです。開始、想像通り力強くフックやローキックを出すメンデス、ジャブから連打とステップが止まらないエドガー。テイクダウンにいくでもなく速い打撃の攻防が何パターンもあっての1R中盤・・・
エドガーの右から返しの左フックがメンデスの鼻らへんを振り抜き膝からガクンと落ちて倒れ込んでレフェリーがストップ。これは長い試合になるかなと思ってた予想も外れ、一撃で決めるならメンデスと思ってた予想も外れ、まさかの結末で大盛り上がり、文句なしコンテンダーとなったエドガーが2日目を締めました。メンデス2連続KO負けはダメージ心配ですが、明日がますます楽しみになりました。