K-1 Osaka 2018

K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K-1ライト級世界最強決定トーナメント~
2018年12月08日 エディオンアリーナ大阪 観衆 8,000人(超満員札止め)
公式サイト

新生K-1初の大阪大会ということで行きました。新日本プロレスの時はエディオンアリーナ満員で5500人ぐらいですけどK-1では8000人の発表。入場ステージとか花道の分がでかいのか?

楽しみにしてたゴンナパー!の試合を見てたのが最初の衝撃。まさかの秒殺完全KO負け。ニュースターは篠原悠人。

さて最近KO勝ち続きからウェルター級にあげてきた野杁正明が安定安心の圧倒勝利。


そしてどえらい打ち合い名勝負になった山崎秀晃 vs 安保瑠輝也。どちらも気合い入りまくった強気な打ち合いで会場爆発でした。

そしてメイン。武尊 vs 皇治!
これはとにかく会場の盛り上がりがすごくて、皇治の1発1発に皇治コール。応援用?棒風船みたいなのを振って叩くので見えづらくて・・・正直「皆こんなに皇治のこと前から知ってたん?前からこんなに応援する人おったん?」って、普段格闘技詳しい側にいるつもりだった自分がものすごく置いてけぼり感。ちょっと異様な空気でした。これだけの人が皇治という選手を応援してること自体が今もまだ謎状態。まあ試合面白かったし盛り上がったからいいけど。


そして前からこの大会の締めは何かあるのではと思って楽しみにしてました。なんやったら、あの那須川天心 vs フロイド・メイウェザーJr.が一度消えかけた時に、ここでこの日に武尊が天心の相手に名乗り出てくれんかなとか、あっちは無事に開催ってなったのでそれはなくても何かあるんじゃないかなと、今年最初から名前は出さずとも「戦いたいならK-1に来てください」を繰り返して来た武尊がそろそろ黙ってはない・・・

黙ってませんでした。
「団体の壁があって」と言った時にどよめく会場。そして言葉を選びながら「わかってるんです」と言う武尊の表情を見た観衆からは意外と「天心」という声は飛んでなかったように思います。皆が武尊の悔しい気持ちをなんとなく理解した上で逆に「武尊!」と叫び応援するような雰囲気。素晴らしい。

「実現することはめちゃくちゃ難しいんです」
「時期は・・・わからないですけど」
もうここで泣けます。前向きだということが。

「必ず実現させようと思ってるんで」
「そして、勝つ気でいます」
大歓声。

「来年も再来年もK-1について来てください! K-1最高!」
まさにエースだと思えました。多分ほかの選手の気持ちも代弁してるんでしょう。

閉鎖的で批判されがちな今のK-1、でも間違いなく試合や選手は面白い。ただ情報が完全に行き交うこの現代であくまで多数ある格闘技興行のひとつであるだけのK-1が「世界最強」を掲げることの違和感を拭うにはまだまだやることがいっぱいある、その一つが、昔のK-1がやってたこと。よその最強を引っ張って来て倒すというシンプルなやつ。

気がつけば団体を脅かす存在になってたのが20歳の若者1人ってこともとんでもないですけど、ある意味K-1が皆が願い描く本当の”K-1″に向かい始めた日なのかも。