今年のM-1、東京から帰ってすぐ見ました。
笑い飯がずっと「2009年が最後」って言われてたけど、なんや数え方が違ってて2010年も出れるとかで。でも会見で「ファイナル」って言うてたのでやっぱり最後?と、ハッキリしないまま見ることになりました。
そうなってくるともう、「笑い飯めざせ優勝!」というテーマで見ます。
なので今回は自分が見てきた笑い飯という話を中心に・・・
2002年 初のM-1決勝
初めて笑い飯を見たのは2002年。あのM-1決勝初登場の少し前、関西ローカルの漫才番組「ZAIMAN」で。千鳥と同時にテレビ初出演だったはず。
「今日はテレビで初めて漫才ができるということで、タキシードを着てきました」
と、二人そろってタキシード。
感想は、ガッチャガチャやけどおもろいなあ~という感じ。
そしてその年のM-1決勝、当時同じバイト先にいた今のピーマンズスタンダード南川が「笑い飯が決勝に上がったらしいすよ!」と言ってきて「ええええ!!」
驚きながら、「さすがに厳しいんじゃ・・・」と思いながら見たM-1 2002。
なにもう、むっちゃおもろいやん。なんちゅう荒削りで勢いがあって・・・この一年前の第一回M-1で感じた「おもろいんやけどあんまり笑った覚えがない」って感覚を吹き飛ばしてくれた衝撃的なネタでした。自分らのおもしろさを追及してダッシュしてるって感じの。
まさかの最終決戦進出まで、すごい評価を受けて・・・
2003年 伝説のネタ炸裂
ほんで次のM-1 2003年、ここで千鳥と揃って決勝進出。去年のがインパクトありすぎたので、あれを超えるのはなかなか・・・みたいな・・・今回はまた厳しいんじゃないかと思ってみました。しかしそこで伝説が生まれました。
「ぱ~ぱ~ぱ~♪」
見たことない設定で見たことないボケがものすごい速さで続いて、今までのM-1で一番笑った。ほんまに「新しい時代が来た!」と思った瞬間でした。
この「奈良県立歴史民俗博物館」は「伝説のネタ」と言われてます。
でもフットボールアワーの安定感に負けて優勝を逃して・・・
そこから松本人志や島田紳助にむっちゃ評価受けて、こっちもほんまに、「やすきよ、紳竜、ダウンタウン、そして笑い飯」という見方をしていました。漫才を変えた歴史に残るコンビが現れたと。
2004年~ 失速
しかし2004年、最高の期待を受けながら失速。中途半端な順位で終わり停滞。2005年にまた最終決戦に行くものの、ブラマヨに一票差で負けてまた優勝逃し。
あのハッピーバースデーのネタは笑い飯らしくてめっちゃよかったんやけどなあ・・・あの時のブラマヨは強すぎた。
そっからは3年連続で決勝行きながら最終決戦に出れず。M-1はもう「新鮮なコンビが勝つ」風潮になってました。
もう去年のNON STYLE優勝の時なんか、大阪でずっと見てる自分はNON STYLEにもう慣れた上にそんな笑うこともなかったので、M-1でえらい評価を受けていたのに驚きました。なんや審査員にとって新鮮な人が有利なんかーと。
てことは笑い飯もうアカンやん、と。M-1もうあんまりあかんのかもなあ・・・と。
2009年
そしてやってきた2009年。いつもと同じように決勝メンバーに並んだ笑い飯。初めて出た2002年のとき一緒に出た人はもう誰もいない。ほんでひょっとしたらこれが最後。
ナイツが予想通り高得点で、そのあとがちょっと盛り上がりに欠けた感じで進みやってきた笑い飯の番。
きましたきました・・・
2003年の「ぱ~ぱ~ぱ~♪」に続く、伝説を作った「鳥人」!
島田紳助が100点をつけて、ダントツトップに躍り出た笑い飯に2003年以来の追い風。あとはあの時できなかった優勝を獲るだけ!
最終決戦進出が決まった時に、木村さんが聞いたんやっけ?
「最終決戦に向けての意気込みは?」
哲夫「めっさ、がんばります」
西田「いごっそう、がんばります」
え・・・
これ聞いたことある!
前も言うてた!あれは確か、2002年か2003年・・・2003年のような気がする!あの時も「めっさがんばります」「いごっそう、がんばります」って言うてた!間違いない!
ついにあの時のリベンジの機会が来た!
いざ最終決戦、順番は最後!舞台は完璧!!
完全に整った!「笑い飯、念願の優勝」で終える最高のM-1がこれから見れる!
トップのNON STYLEが終わり、次のパンクブーブーが終わった時点で
「これはパンクブーブーやなー、この上を行くかどうか・・・」
そして登場した主役・笑い飯。
ネタは「審判とキャッチャー」から。
これは2003年ブレイクの後ぐらいから見た、全盛期の代表的なネタ。「笑い飯スタイル」といわれるつくり。ああ、これM-1でやってなかったんか~・・・これおもろいから、ええぞええぞ~
そしてネタも中盤、いつもの時間配分的に次の設定に入った時が最後、ひょっとしたらM-1で見れる最後の笑い飯。どのネタでくる?
哲夫「ほんでラグビーも見てておもしろいね」
えええええええ!!
まじか!!
あれやるのか!!?
これはそう、2002年テレビ初出演の時にやったラグビーネタ。「チンポジ」連発で終わる、一番アホらしく一番笑い飯らしい一番フザけたネタ。初テレビというところに持ってきたということは思い入れのあるネタなんでしょう。
最後の最後に、このネタを持ってきた笑い飯、その瞬間頭の中に走馬灯みたいに今まで7年間見て応援してきた笑い飯の姿がぐるぐるまわって、もう泣いてました。
M-1最高の舞台で、日本の漫才における最高の舞台で、最高のシチュエーションで「チンポジ」言う気や!M-1優勝のためのネタじゃなくて、「笑い飯」そのものをぶつける気や!
やばい!かっこええ!!
これは映画のクライマックスを見てるような気持ちになりました。このまま笑い飯は死んでしまうんじゃないかっていう気までしてきて。ほんまにこれが最後の姿なんじゃないかと。
哲夫「チンポジ気にすな!チンポジ気にすな!」
言うてる本人も一緒になってチンポジ気にしてしまってる、アホらしい展開を思いっきりやり切った笑い飯。
もう自分では判断つきません。自分にとっては最高の笑い飯が見れました。満足です。
優勝、パンクブーブー!
これはあの3つのネタを見たら当然なんでしょう。仕方ない。
「「鳥人」を最終決戦に持ってきたら優勝できた」
それはわかるけど、きっと笑い飯二人は、あの「チンポジネタ」で優勝したかったんじゃないか。もしかすると一番最初に作ったネタとか??
こないだK-1で、さんざん盛り上げて盛り上げて最後まで相手をKOしに行って決勝で散ったバダ・ハリのように、優勝は逃したけど主役になったのは笑い飯。
来年やっぱり出るらしいけど、どういう心境で挑むのか・・・。
とにかく、自分は大満足のM-1 2009でした。
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