現地時間7/5-6、UFC175 Weidman vs MachidaとTUF FINALE Edger vs PennのUFC2連戦がありました。
注目カードは女子バンタム級王座戦ラウジー vs デイビス、ミドル級王座戦ワイドマン vs マチダ、3回目の対決エドガー vs ペン。
柔道から転向のロンダ・ラウジーの進化がすごくて、今回もどう勝つか?という見方が大半かな。ただ相手のアレクシス・デイビスも入場でリラックスした自信に溢れた表情。どっちもコンディションがよく気合い入ってそうな試合というのは始まるまでのワクワクが増します。しかし始まってみると・・・
ゴング→打ち合い→ラウジー右フック→ラウジー左ヒザ蹴り→ラウジー払い腰
袈裟固めの状態からのパウンドはそんなに効かせれるものではないと思うけど、デイビスの腕がだらりと・・・なんと開始16秒でのレフェリーストップ。
スローが流れると右フックが明らかに効いて、スイッチからの左ヒザ、その足を降ろしてそのままその足で払い腰。なるほどもう流れできてるんや。スムーズ過ぎる。
完全にその打・投でやられてしまったデイビスには意識がなく、止められてからも無意識にレフェリーに掴みかかっていました。
強すぎラウジー。ほんまに今のUFC女子はこの人あってこその部門なんやと感じます。ミーシャ・テイトがもうちょい食い込んでくれたら華あっていいのになぁ・・・
そしてメインはクリス・ワイドマン2度目の防衛戦、相手は元ライトヘビー級王者でミドル級転向後2連勝リョート・マチダ。バキバキに気合い入ってます。
始まると、リョートのステップワークがいつも以上に速い!タックル捕まらないように捕まらないように・・・ただワイドマンの詰め方もうまくてリョートが手を出せない。先にパンチを当てたのはワイドマン。でもタックルはリョートが切る。その攻防が続いた1R終盤ワイドマンの左ローに合わせたカウンターでリョートの左ストレート!・・・若干浅かったか?でもヒヤっとしました。
2R以降、ここでどう変わっていくかで後の流れが決まるともいえる。リョートがなかなか良い距離をつかめないまま来てしまい、とうとうワイドマンのタックル成功。やられた~って表情のリョートが印象的でした。3R、タックルを警戒してかワイドマンのパンチまで当たるようになってしまい・・・打ち合いで入った右でリョートが眉間から流血。一気に視覚的にもワイドマン優勢に。ただ火がついたのかリョートが必死の形相で打ち込み追いかけます。
4Rになるとリョートの勢いが増して右フック、左ミドルがバシバシと。前の前の試合でムニョスをKOした左ハイキックは準備されてきたのか最後までガードされました。そして5R、必死のリョート、マイペースのワイドマン。実績では上だったリョートやけど関係なくなっています。王者と挑戦者になってます。冷静沈着イメージが強かったリョートがこんなに熱く戦うのは珍しい。会場がラスベガスにもかかわらずマチダコール爆発。
それでも倒れないワイドマンは逆に強烈なヒジを入れたりタックルで綺麗に倒したり。ほんまに強い。
判定は文句無しでワイドマン。皆納得、でもリョートの姿に感動をもらった紛れもなく良い試合でした。もう36歳になるリョートは次に挑戦できても1回ぐらいかな?
格闘技が好き、と改めて思えるような試合でした。
そして翌日・・・これはダナ・ホワイト社長が撮ったエドガー入場の時
すでにレジェンドBJペンが久しぶりの試合。2回負けてるフランキー・エドガーと。全盛期のエドガーに対して最後の試合になりそうなペン。大半は、歴史に残る偉大な選手のラストマッチを見るつもりで来てると思います。
試合は、圧倒的に何もさせずエドガーが勝利。「何もできないペン」が目に焼き付いてしまう切ない結末でした。試合後引退を表明。
格闘技雑誌でちらほら名前を見るようになり、宇野薫との試合で強豪だと知り、日本での試合の強さに驚き、フェザー級~ライトヘビー級まで大きな幅で試合して、上にあるリョートともやって、グレイシーともやって、ボクシングでいうパッキャオのように見たい試合を次々やってくれた、戦士な選手でした。
UFCもどんどん時代が変わってますね。