しょうゆ味のたこ焼き

考えてみました。

たこ焼きの一般的に多いイメージはソースがかかってると思います。けど「ソース」「しょうゆ」を選ぶ店も多いのでその時は「しょうゆ」を選びます。店での醤油はたぶん、だし醤油とかですかね?ソースがっつりはちょっとしんどくて濃くて、醤油の方があっさりいけるので。
で、大人になって割と「ソースが当たり前」の人って多いなと。なんやったら醤油とポン酢ええ勝負かもしれません。

自分が醤油で食べるようになったきっかけを思い出すと、難波の映画館でバイトしてた時に支配人に買って来てと頼まれた「会津屋」のたこ焼きを食べてからです。ほんでそこは「美味しんぼ」にも出て来る大阪たこ焼き発祥の店で、ダシがきいてて何もつけずに食べるのです。たぶんここでたこ焼きのダシ感のうまさを知って、それ以来たこ焼きを食べたくなる時はそのダシを味わいたい口になってるのかと。なので他の店で「ソース」「しょうゆ」で選べるならそらしょうゆです。ソースべったりやとダシ感なくなります。何もつけずにって言えばやってくれるかもしれませんけど、なんかそんなん言うたら生意気で痛い感じに見られそうやし、なんとなく損してる気もするのでできません。ダシ感を残すためにソースを避けてるということです。

そもそもたこ焼きの歴史は?というと調べたらあちこち出てます。
wikipedia city do「たこ焼き進化論」
①昭和初期に丸い鉄板で簡単に焼いた「ちょぼ焼き」が子供向けに作られる。薄口醤油をかけていた(?)
②コンニャクを入れた「ラジオ焼き」ができる
③会津屋の創始者がラジオ焼きのコンニャクを醤油で味付けした肉に変えて「肉焼き」を作り、さらに「明石焼」を見て中身をタコに変え「たこ焼き」とする
④生地にダシの味がついてるので何もかけずに食べるたこ焼きが主流
⑤戦後「とんかつソース」ができてそれをかけてからソース味が定着
ということで、元々は醤油をかけていて、後に出たソースが人気出たという感じですね。

それやったら醤油とソースの双璧・・でもええんちゃうの?と思いますけど。
ここからは勝手な想像。

今たこ焼きは観光客向けの店と、そうでない地元向けの店と明らかに違ってます。観光地や祭りとかで出る屋台の店はだいたい並んでてソース味でタコでかくて500円以上して、食べても具少なくてゴロンゴロンでがっかりということが多いです。
観光地でもない商店街とかいかにも地元ってところでやってるような店は同じ量でも200〜400円ぐらいじゃないでしょうか。で、だいたい美味しいです。ダシきいてる!とか言うこと多いと思います。遊びにきた大阪以外の人も喜びます。

仕事で広島から難波に来てる人に何回か店を変えてたこ焼きを差し入れしてて、難波の店何個かと地元の店のを持っていったら、その地元の店のが一番美味しいと言われました。

やっぱり小麦やほかの具材も年々値上がりしてる中たこ焼きでどうやっていくかってことで、商店街で持ち家でやっててそんなめちゃめちゃ混んでないとこは普通に安くでき、場所代払いながら人件費かけて多数相手にする店は原価下げんと無理なのでどうしてもゴロンゴロンの寂しいたこ焼きになるんでしょう。そうなるとソースをガッとかけてしまわんととても食えん!・・・てことかな?
そういう人が集まるところのたこ焼きがそうなると多数のイメージがソースになっていくのは仕方ないです。

でも観光地にあるのがまずいってことではなくて、チェーン店はそらうまく経営してちゃんとまあまあ美味しいの作ってると思います。あと居酒屋も兼ねてる店も最近多くて、外でたこ焼き売って中では酒も飲めるよという。それもいいですね。だからそういう店でしょうゆ味を選べたら、これは是非是非試していただきたい。本来どこが美味しいかってわかると思います。

余談
・大きいタコを売りにしてるとこはようわかりません。タコは普通のサイズがいいです。
・マヨネーズは個人的に別に好きではないので、かけなくていいならかけません。ここに関しては意見は無しです。
・昔、映画版の新喜劇みたいなやつで山田花子が「たこ焼きは一口で食べるもんや!熱いたこ焼きを一口で食べてホクホクいいながら食べるのがええんや」って言うてたのを見てから一口でいくようにしてます。なんとなく。

寒くなってたこ焼きを欲するようになってきたので、改めて書いてみました。