K-1 への期待と文句

K-1 WORLD GP 2016 〜-60kg日本代表決定トーナメント〜
2016年4月24日(日)国立代々木競技場第二体育館

最近話題のAbema TVというので無料生放送してたので見ました。
卜部兄弟対決で盛り上がったのが去年。今年は卜部功也がトーナメントから参戦、ほかの有力選手にの中に前の-55kgトーナメントで準優勝している大雅が階級上げて参戦。

トーナメントもおもしろかったんですが、ワンマッチもいくつか。ゲーオ・ウィラサクレック vs イリアス・ブライドで和田良覚レフェリー。K-1では掴んだまま相手に攻撃することが反則となってます。それ自体意味わからんのですが、この新生K-1では特に厳しくてちょっとでもホールドすると「ブレーーーイク!!!」って腕ひっぱり体押しうるさく入ってくる。首を掴まずとも、肩や腕にひっかけるだけでも注意、注意。ほんまにうっとうしい。ゲーオが注意されるたびに謝って、組んだ時も不自然に「これぐらいなら大丈夫かな」みたいな変な間あったり、ずっとレフェリーに邪魔されてるようにしか見えませんでした。勝ったけど試合を潰されたような感覚。

そして続いてワンマッチで武尊。相手はタイ人。そんな強そうには見えないがチャンピオンらしい。和田レフェリーから変わって別のレフェリー。そしてこのタイ人は蹴り足掴みが多い(=得意)のでちょっと取るたびに「ブレーーイク!!ノー!!ノー!!!!!!!」蹴ってちょっと腕にひっかかっただけでもうるさいうるさい。相手の蹴り足を取ってからのパンチや相手の軸足にローキックは、長くテクニックとしてあるもので反則としての意識そのものが見てる側にもなくて、レフェリーだけが嫌ってるようにしか見えません。もう足掴んだ時点で次の攻撃出すのを止めてブレイクされ、やりにくそうやなーと思って見ていると・・・武尊の足をタイ人が掴んだ瞬間レフェリーが出てきて入る感じ・・その時に武尊のパンチが入り、効いた様子・・レフェリーは止めず。急に呼ばれてようわからんルールで得意技厳しく厳しく封じられて集中できてないところもらって、、元々強いかどうかわからん人ですが、本領発揮にも程遠かったんじゃないかと気の毒でした。今のK-1選手は好きやけどこのルールと運営がほんまに嫌い。

ただ試合後、武藤敬司が挨拶でリングに上がって、ファンらしい武尊がはしゃいで喜ぶ姿がよかった。
「今日は武藤さんが来ると聞いてたんでシャイニングウィザード狙ったんですけどダメでした。ずっと武藤さんの、、ていうかグレート・ムタが好きで見てました」
いっしょ!いっしょ!同じファン目線で武尊にすごい親近感沸きました。
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自分はキックの業界あんまり詳しくないのでKrushとかも見てないし他の団体も知らないんですが、知識深い人からすると今のK-1はまだまだ小さい枠だそうで、-55kgだと那須川天心て選手がめちゃめちゃ強いらしいですね。そこから武尊が逃げてるというふうに言われてるっぽい。思いっきりK-1に寄って考えたら確かに武尊は世間に打って出る最大の象徴とすべき選手なので守りたい気持ちもわかる。格闘技ファンとして考えたらそれだけ強いと言われてる2人の対決を実現させるなら、2人とももっと知名度上げてそれこそ昔の魔娑斗vsKID並に盛り上げて大晦日メイン張れるような状態での実現が見てみたい。ただ、こういうライバル対決は焦らすと思わぬところでどっちかつまづいて実現するころには微妙になるってのが格闘技興行全般の通例な気もします。難しいところ。

そしてメイン、トーナメントは連続1RKOで上がってきた大雅と、ものすごい気迫で圧倒しながら上がってきた卜部功也。大雅の階級上げて初戦が微妙だっただけに驚きの仕上がり。スピードと連打で卜部の良さを出させず当てて当てて、判定勝利。熱い試合だったものの、世界トーナメントもこの勢い通用するのかどうか、不安と期待。期待!
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選手たちは熱くて素晴らしいK-1。