Swallowtail Butterfly

昔見た映画を改めて。

スワロウテイル
20代前半ぐらいにおもしろいと聞いて見たんですが、なんかよくわからずのままでした。それからいろいろ映画見て一応知識や見方増えたと思うので改めて。
岩井俊二監督、CHARA、伊藤歩、江口洋介、三上博史、渡部篤郎、桃井かおり、大塚寧々、田口トモロヲなどなど。
「円」を求めて来る「円盗(イェンタウン)」が住む「円街(イェンタウン)」の暗さと哀しさ、その中でたまに見える幸せ感。どっかで今までよく見たような世界観、でも架空の街。日本語と中国語と英語を混ぜながら話したりするとこからこの時代と街のなんかこう、雑さ必死さが見えます。なぜか心地よく聞こえる。
それぞれのキャラもしっかりしてて心強くて魅力たっぷり。いろんな話がどんどん進んでいくので最終どこに向かってるのかは常にわからないまま時間は進み世界は進み、そういえばこれこうこう繋がって成り立ってるなーと感心。たまたま殺してしまったヤクザの腹から出てきたテープで「My way」を歌い成功していくグリコ、偽札を作り成功していく皆、またそれによって破滅に向かい始める皆。アゲハがフェイホンに中国語でたどたどしくグリコの成功を伝えるシーンと、中国人フェイホンの出身を警察に聞かれて「イェンタウン」と答えるグリコ、そのへんに感動しました。
未解決でスッキリしないまま終える問題多いけど、それがなんとなく、どこかにまだイェンタウンはあるんじゃないかみたいな感覚になります。魅力に溢れた映画でした。