ボクシングダブル世界戦!ということで、見ました。
WBCスーパー・バンタム級タイトルマッチ 12回戦
[王者]ウーゴ・ルイス
[挑戦者]長谷川穂積
さあ、ぼくらの時代といえばこの人、長谷川!最後の世界挑戦ということで、獲ったバンタムとフェザーの間のスーパーバンタム。正直2回のKO負け以降打たれ弱いイメージがついて怖く見てしまうのが今思うと信じられない時代の変化ですが、なんにせよ今回はラストかもしれない試合。
かなりリーチ差があるのを遠くから飛び込む左フック、左ボディストレートを中心に攻めていくもなかなか距離が足らず。ルイスの一撃が怖いまま緊張感ある攻防が続き、長谷川は何回か左を顔面に当てて判定は優勢に。ついにルイスの強烈な左アッパーが長谷川のアゴをとらえ足ももつれぐらついたところルイスが詰めてロープ際ラッシュ。しかしここが長谷川の強いところ、ハート強く、よく見て返し、ルイスのフックを空振りさせ逆に左も右も長谷川が当ててなんと打ち勝って下がらせ、さらに左の追い打ち。次のインターバルでは心折れて諦めた王者ルイスの前で長谷川の手が挙げられました。
まさかの返り咲き。不可能と言われながら3度目の世界王座を獲った時の辰吉丈一郎を思い出しました。勝ちに徹すると試合前には言ってたものの、ピンチのはずのあの場面であんなリスキーな打ち合いに応えてそれに勝って・・・というこれぞ長谷川!これぞ男のボクシング!といえるカッコ良過ぎる内容で、王者長谷川は最終章に向かうことになりそうです。
WBCバンタム級タイトルマッチ 12回戦
[王者]山中慎介
[挑戦者]アンセルモ・モ レノ
バンタム級最強と言われアメリカ進出をもくろんでいた山中に暗雲を呼んだモレノとの再戦。モレノのかわし過ぎるクネクネ感が見ててこうシルエットがかっこよくないので、いい絵やなーと思えず、でも強く、パンチもものすごいという、見てる側からしたら辛い怖い再戦ですが、今回はどちらも激しく打ち合い。1Rモレノの左から右アッパーから3、4発を立て続けに受けて山中ほんまにそのまま倒れるんじゃないかと思いましたが、終盤に見えないぐらい速いカウンターの左でダウンを取りました。2R以降モレノもまだまだということで長いパンチをブンブン。返しの右フックが良く、4Rには逆に山中がダウン。イーブンになって進んだ試合、6Rに歴史に残る強烈な山中必殺の左が入りモレノ完全に効いたダウン。消されるかもやけど画面撮ってしまいました。
そしてここから山中は慎重かつ細かく当てにいき、7R2回のダウンで心が折れたように座り込んだモレノを見てレフェリーがストップ。正真正銘完全KO勝ちで、山中の方が強いと証明しました。
素晴らしい2人、時代を代表する2人の熱く見事なボクシングを見ていると、これぞボクシング!と言いたくなる、そういう日でした。次こそは長谷川見に行こう。