DOMINION 2018

DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL
2018年6月9日 大阪・大阪城ホール
新日本プロレスワールド


ひょんなことから最前列で見ることになりました。大阪城ホールの最前列・・・初めてプロレス観戦に連れて行ってもらった1994年夏のFMW以来の位置です。
近い!まずは新日本プロレス新社長ハロルド・ジョージ・メイの挨拶。ダッシュ入場よかった!

第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合
エル・デスペラード & 金丸義信 vs SHO & YOH
生で近くで見るとやっぱりちょっと荒いとこよく見えてしまうというか。SHOとYOHはまだ早く感じますね。変に飛び級させすぎたように見える・・・ってかのんびりいうてる間ない新日内の競争ありますけど。余計にデスペラード&金丸組がうまく見えました。

第2試合 スペシャルタッグマッチ
デビッド・フィンレー & ジュース・ロビンソン vs YOSHI-HASHI & ジェイ・ホワイト
どうしてもフィンレーとロビンソンのスタイルがアメリカン過ぎて日本で上に行く感じが浮かばないんですが・・・そういう意味ではまだホワイトの方が、でもなんかまだ難しいですね。例えば石井智宏みたいに、実際のポジションがそうでなくてもなんとなく虎視眈々と常に上を狙ってるって雰囲気は出して欲しいところ。

第3試合 スペシャルタッグマッチ
石井智宏 & 矢野通 vs 鈴木みのる & ザック・セイバーJr.
そういえば初めて生で聞いたTAKAみちのくのザック紹介Just tap out!おなじみ風になれ大合唱。

一気に会場にヒリヒリ感を出してくれた石井と鈴木。


この日初絡み?かどうかわからんけど新鮮な対決で面白かった矢野vsザック。YTR!の腕を取って極めるという粋なやつからじっくりサブミッションショー。試合後も荒れる石井と鈴木はどこかで決着戦ですかね。

第4試合 NEVER無差別級選手権試合3WAYマッチ
後藤洋央紀 vs マイケル・エルガン vs タイチ
この試合のポイントはタイチの初挑戦だと思いますが、それより目の前に来たセコンドあべみほの、入場から試合中も最後まで、相手を誘惑しようとしたり応援したり悔しがったり介入したり、目の前にいる人にしか見えてないんちゃう?ってとこでも常にアクションしてたのがプロやなぁと。あとエルガンがシャープになって動きもよく、ますますタイチの高い注目度がよくわからんなぁと。

第5試合 IWGPタッグ選手権試合 
“キング・オブ・ダークネス”EVIL & SANADA vs マット・ジャクソン & ニック・ジャクソン


期待通り、かなり良かった試合。ヤングバックスは別にヘビー級になったっていうか変わらずで、若干でかい?別に無理にでかくせんでも普通にヘビー級挑戦でいいのに。動きは落ちず、SANADAとEVILも劣らずの速さ、的確さでレベル高いタッグマッチだったと思います。そしてヤングバックス初戴冠!
このカードはアメリカ大会やROHでもやって欲しい。


第6試合 スペシャル6人タッグマッチ
棚橋弘至 獣神サンダー・ライガー レイ・ミステリオJr. vs Cody ハングマン・ペイジ マーティー・スカル
さあ盛り上がるライガー入場!


棚橋入場!

楽しみにしてた新日ミステリオ。ライオンマーク仕様のマスクいい!

こういう夢のトリオ迎えるだけで満足しそうなのに相手がこの3人って豪華!3月から参戦予定だったミステリオ、対戦予定だったライガーの両方をマーティー・スカルが挑発した結果実現の試合。この3人がNEVER6人タッグ持ってたらちょうど良かったんですけどね。
誰が最初に出るかだけでもタッチし合って盛り上げた中、ミステリオの他と見劣りしないキレのいいヘッドシザースで大歓声。試合巧者6人も揃ったらそらそうやと思いますけどどちらも見事な連携。そしてライガーがやっぱり動き完璧!ロメロスペシャルも出してコーディへの掌底タイミングも最高。しかし最後は負けました。ただただ盛り上がったと共に、衰え見せないレジェンドの凄みが見れました。

第7試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 
ウィル・オスプレイ vs 高橋ヒロム
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを獲った高橋ヒロムが満を辞して挑戦。

オスプレイのバチバチ具合も上がり、ヒロムの場外パワーボムの説得力もあって緊張感ありつつスピーディーないい試合。ただヒロムの両腕抱えてのドライバーは急角度過ぎて怖い。フィニッシュ含めてそこに行くまでの技が、あんまり見た目大差ないというか・・・三角絞めもいいけどなんかもうちょっといい流れフィニッシュがいいような気がします。いい試合やったけど。


第8試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合
内藤哲也 vs クリス・ジェリコ

いよいよ来ました5ヶ月の煽りを経て実現。4月福岡での襲撃、5月のビデオレターとケニー戦と同じように盛り上げてきたジェリコ、また大阪城ホールで生で見れて今年は素晴らしい。内藤哲也もいい返ししてきたので盛り上がった状態で開始!

内藤の入場に襲いかかるジェリコ!目の前で開始した乱闘で、この席来て良かったーと実感。テーブルパワーボムから「アルファ!」と叫ぶジェリコ。自分だけ応えて手あげてました。さらに本部席で暴れた後にリングで試合開始のゴング。


この日本に帰ってきたジェリコの、テクニックとバチバチ感とパワーとの絶妙なバランスで内藤をボコボコに。1月よりかなりボリュームアップされた肉体でも綺麗なライオンサルト。一方的に攻めながらも罵ってレフェリーに怒って客に怒って飽きさせないY2J。

内藤の反撃開始も、会場はブーイング多め。ここ盛り上がるとこちゃうーん?と思いながら。
しかしロープ飛んでのフォーアームにもコードブレイカー合わされたり、フランケンにウォールで返されたり、上をいくジェリコが金的からコードブレイカーでなんと勝利!スポット参戦でタイトル獲ることはないと思ってたのに!
試合後はEVILが助けに来てジェリコを倒しましたが、どうやろ?それ。やられてすぐ英語実況席に行って放送マイク取って「Who are you?」言いまくって、手振る観客に中指立てて、最後までジェリコらしくプロらしく出て行きました。ジェリコとIC王座、今後どうなるのか?

第9試合 時間無制限3本勝負 IWGPヘビー級選手権試合
オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ

さあメイン。唐突にも決まった1年前と同じカード。去年の1.4がオカダ、大阪城ホールで引き分け、G1でケニー、決着戦と言える今回は時間無制限の3本勝負。




さすが今の新日トップ2、まだ引き出しあんねや!という立ち上がり。


早速リングサイド特権、オカダが飛んで来てカウンターのVトリガー!

最初の1本を取るまでの攻防も普通の試合並、レインメーカーに合わせた丸め込みを狙ったケニーを潰してフォールで3カウント。まあ思ってた感じの1本目ですね。ただそこからも激しい激しい!


ケニーのスタイルズクラッシュ!会場はAJスタイルズ!AJスタイルズ!のチャント!


そしてケニーがしっかり片翼の天使で3カウント!そのダメージでインターバルを寝たまま過ごしたオカダ。3本目争いはケニーのVトリガーから始まり最終の打撃戦。ここでVトリガーでいくケニーにオカダがドロップキック。何発出したかな?いかにも最終段階、限界の戦いって雰囲気がして来ました。


しかしほんますごい、この試合とうとう60分超えたんですが、その時点でもどんどん会場の盛り上がりは高まって、歓声も大きくなってきてます。すごい。今なかなかのプロレスの歴史の中におるなぁ〜と実感しました。

最後はレインメーカーを交わして一気に抱え上げての片翼の天使から、起こしてもう一発の片翼の天使。ケニーが初戴冠!
飯伏幸太が讃えて喜ぶ、そこに現れたのはヤングバックス!仲違いで微妙な空気になってたTHE ELITEが抱き合って和解。

マイクでは「このベルト取ったらもう日本から出るのかなと思ってたけど、今日の試合でプロレスの未来が見えた。」と、続けて新日でやっていく宣言。

そんな中、オカダは歓声を受けながら帰って行きました。前の王座陥落の時と違い、今回は誰もが納得の名勝負連発のV12、新日のレベルを間違いなく高めてきた中心人物として大事な2年間でした。
そういえばコブラクラッチ全然やってなくないか?