これは仮想世界Second Lifeの中で僕が経験した実話です。
チャットで会話しているので、保存していた会話の記録を元に書いています。
<あらすじ>
SL内お笑いイベントを企画運営する僕の元に突然やってきた、自称「注目の芸人」、T。
自信満々のTが「NSK-なんばセカンドかげつ-」のスタッフ数名に対して披露した漫談がものすごくグダグダに。
しかし翌日行われた大喜利イベント、なんとTが大賞に選ばれる。
自信を取り戻したTはさらに暴れまわるのか?
NSKスタッフ:自分、ぬふ君
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前回までの出来事を、僕はネットラジオで話しました。
今まで書いてきたのと同じ視点です。「こんな変なやつが来てネタをして散々すべって、大喜利でなぜか大賞を取ったものの、主催者が後悔していた」という話です。
決して誉めていません。完全にすべりキャラとしてとらえた話です。
大喜利が終わってからも、TはちょくちょくNSKにやってきました。
正直、前の漫談のように皆で見ながら突っ込んでいじるのは楽しいですが、1対1で話すのはつらいです。
真面目な話もまともな話もできず、どうでもいい遊びを好むTは皆から見ても「小学生か中学生ぐらいの子供」に見えたのです。
なので、だんだんとTの発言に対する皆の反応も薄くなっていきました。あのうっとうしいキャラで遊ぶのはエネルギーがいるからです。
Tは自然と、来る回数が減っていきました。
そして何週間かたったある日、誰かが「そういえばTってどこ行ったのかな?」ということでSLのアカウント名検索をしたところ、Tの名前がなかったのです。つまりSecond Life自体から消えていたのです。
Tは飽きてやめたのでしょうか?
皆、少しホッとしたような残念なような、「ああ、やめたか」という感じでした。
しかし・・・・
Tの登場から2ヵ月ぐらい経った頃でしょうか。僕の元にある人物からメッセージが来たのです。
謎の人物 : こんにちは。はじめまして。
自分 : はじめまして~
謎の人物 : NSKでやっているラジオを聴かせていただきました
自分 : ああ、ありがとうございますー
謎の人物 : おもしろかったです^^
自分 : いえいえ、ありがとうございます
謎の人物 : 特におもしろかったのが、第22回目の放送で
自分 : ほうほう、22回目・・・
(このとき、すでにラジオ自体は30回目近くまで放送されていたと思います。なのに中途半端に前の放送について話しかけてくるとは変わった人だと感じました。内容も覚えていませんでした。
謎の人物 : あの放送の中で話に出てきた、Tって人のことなんですが・・・
自分 : ああ、はい
(あの回かあああ!)
謎の人物 : その人、みんなに嫌われてるんですか?
(!!!!?????)
このとき確信しました。Tが別のアカウントで帰ってきたのです。そしてアホ丸出しのセコい方法でTの評判を探りに来たのです。
自分 : さあ? ラジオで話したままですよー
謎の人物 : そうですか
そのままこの会話は終了しました。
そして、その日の夕方頃NSKスタッフの ぬふ君から連絡が入りました。
要約すると、僕に連絡をしてきた謎の人物が、ぬふ君にも同じ質問をしたようです。そして「第3者のことを初対面のあなたにああだこうだ言う必要はない」と一喝したそうです。そして、ぬふ君もそれがTだと確信しました。
その新しいアカウントを見かけなくなり数か月・・・
ついにTが本気になりました。
今現在も続く、Second Lifeを震撼させるT時代が始まります。