前のK-1 WORLD MAXと前後しますが、3/22にあったDREAM.13について。
○ミノワマン vs ジミー・アンブリッツ×
雰囲気も展開も結果も極め技もほぼ予想通り。そう思ってる人も多いと思う試合でした。も~ええわあこのパターン。パンクラス時代の美濃輪は好きやったけどミノワマンになってからはもう、ほとんど録画も残してない・・・
須藤元気のコメントとかからDREAM掲示板でも人気のあったアンブリッツやけど、ほんまに呼んでどないすんねん。と思いました。
○菊野克紀 vs 弘中邦佳×
菊野さん強かった~。川尻選手による解説もわかりやすくて。手を通常より前の方で構えることで相手の距離感を狂わせるっていう。打たれそうなのに打たれない、そのままコーナーに追い詰めて仕留めてしまう・・・同じ打撃、同じパンチといえど少しの違いでこれだけ変わったファイトスタイルになるんですねえ。
×前田吉朗 vs コール・エスコベド○
これはめっちゃ残念。一時期ピーズラボ大阪ことパンクラス稲垣組のジムで練習一緒させてもらった前田さんがKO負け。あんな角度でアゴ狙ってキックが来るのって見たことないような?序盤いい感じだっただけに、ほんまに残念。
○長南亮 vs アンドリュース・ナカハラ×
長南選手、かなり調子良さそうでした。カーロス・ニュートン戦を思い出した。ナカハラはまだ、変に柔術で対抗するより立つ方がいいんちゃうの!?って思いました。長南選手は最後ちょっと攻め込まれたのをきっちり捕まえて体制立て直したあたりが、やっぱりUFCやいろんな舞台で戦ってきた経験なんかな~と感じました。気合十分の二人による試合はほんまに見ててハラハラしました。
○KJ・ヌーン vs アンドレ・ジダ×
ジダの最近の入場を見ると、ほんまに気楽に見えてしまう。「そんなキャラやったっけ?」っていう・・・バイト入った頃は一生懸命やってたのに、慣れて来て仕事もサボりだして先輩にタメ口ききだした・・・みたいな感じがします。そんなたるんだバイトが、最近入った違う店で結構経験ある即戦力の後輩に抜かれたっていうイメージの試合でした。ジダ!気合入れて!
○ジョシュ・バーネット vs マイティ・モー×
ジョシュが帰ってきたのはうれしいけど、年齢なのか・・・昔のようなオーラを感じなかったような・・・。モーは金的でよく倒れてるなあ~。仕方ないっちゃ仕方ないのかもしれないけど、「あ~、あかんあかんやめとこ」って感じのタップアウトは冷めますねえ。こういうところとUFCを見比べると、やっぱりDREAMの試合決定の遅さによる準備不足が響いてるんじゃないのか?と素人目に見て思います。
○ビビアーノ・フェルナンデス vs ヨアキム・ハンセン×
お互い、相手の何を警戒してたんやろう?今までの試合見たファンから見れば、二人とも打撃・寝技両方が上手くて、どっちかというとビビアーノは寝技寄り、ハンセンは打撃寄り、というイメージです。なので、どっちもが両方に対応できるはず。トータルファイター同士の試合は動きがあって激しいものが多いけど、この試合は違いました。もちろん細かい部分でのレベルの高い技術の応酬はあったんやけど、メインイベントとして見た時に、これから盛り上げて行こう!っていうDREAMとして見た時に、物足りなさを感じました。ただし、ちゃんと実力者二人によるタイトルマッチをメインイベントで組むっていうのは絶対にいいことだと思うので、ミノワマンのメインでやりたい発言なぞ無視して、こういうマッチメイクでこれからもやってほしいものです。
最後に、休憩時間で選手何人かが挨拶をしましたが、その時のわれらが桜庭和志が言ったこと。
「これからも、格闘技をよろしくお願いします。」
これって、あまり聞いたことないと思う。「DREAMをよろしく」「PRIDEをよろしく」「戦極をよろしく」「K-1をよろしく」・・・これはいっぱいあるけど、「格闘技をよろしくお願いします」
今の日本格闘技界の盛り上がり低迷の中、これを言えるのは桜庭ぐらいかもしれない。ずっと「日本の格闘技界」を代表して戦ってきたヒーローだから言えること。PRIDEからHEROSに電撃移籍した時も「両団体の橋渡しになって格闘技界に熱を・・」みたいなこと言うてたような気がする。
「格闘技」である総合、キック、ボクシング、レスリングや柔術やらの格闘技選手の誰もが、あの桜庭が「格闘技をよろしく」って言うことは納得いくんじゃないか。うれしい言葉だと思います。
あんまり知らんけど、ビーチバレーの浅田みわ?とか卓球のあの衣装凝ってる子とか、ほかにもニュースやらで取り上げられてないいろんな人達も、その自分のジャンルを背負って、その業界を盛り上げようと頑張ってるところを見ると、すごいな~~と。自らそんなプレッシャー背負ってやるのがほんまに尊敬です。
桜庭さんの言葉がもっと日本、世界に伝わりますよう。