自分にとってのSecond Lifeイベント

ずっとSecond Lifeの中でやってきたイベントシリーズで、今年最初の企画を4/2にしました。前にやったのが12月なので4ヵ月ぶり。ほかの企画はやってたけど、この「ワラカシ」っていうSL内で大喜利チャンピオンを決めるシリーズは今年初で、今回で10回目の大会です。

2010年4月2日(金)NSK WARAKASHI.10 感謝祭

基本的には、お客さんを集めて大喜利のお題を出して、それに皆がチャットで回答を出してその回答を見ながら司会するっていうものなんですが、そのスタイルでもう2年以上やってきてるのもあって、これからもっと発展させるためにはもっと一工夫をと考えてるこの頃でした。

 

イベントに事件を

そこで今回からシリーズイベントらしさを強めることと、大喜利勝負にもっと高いテンションで臨んでもらえるようにということと、その中での事件性というものも含めて、イベントとしての質を上げるべく新しい試みを入れていくことになりました。

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これはイベント動画をまた編集して完成させようと思いますので詳しい内容は今度として・・・

今回は新しい演出部分での準備や練習がかなり必要になって、1ヵ月前ぐらいから準備して、1週間前ぐらいからは出演するメンバー毎日夜3時ぐらいまで一緒に考えてリハーサルして用意してきました。みんな次の日も仕事がある中、ほんまに一生懸命いいものを作ろうとやってくれました。

簡単に言うと今回の「事件」は、2007年から始めた「NSK-なんばセカンドかげつ-」座長である僕が、前回起こしたあるミスの責任を取り座長を辞任する、ということ・・・

これはもちろん自分らの中で起こそうと思えばいつでも起こせる「事件」なんですが、NSKを始めて間もない時にやっても「知らんがな」っていう話で、また状況を理解してもらう話の持って行き方、見せ方、それを実現する技術と経験が必要になってくるので、それを持った上で、ちゃんとその「事件」を見せるタイミングってのはよう考えてやらんとあかんと。

 

頑張ってやってきたことが報われて

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そんなこんなで始めた今回のイベント、前に作った番組映像が「サイバー特区映像作品コンテスト」という、仮想世界を使ったコンテンツ支援をするプロジェクトのひとつに参加して、見事審査が通り懸賞金という形で、なんと15万円もいただけることになったのです。「サイバー特区」を立ち上げたデジタルハリウッド大学院の三淵教授が総務省を説得しやっと実現できたというプロジェクト。そう、僕は総務省からお金をもらう(予定)のです。政府からお金もらう筆屋がほかにいますか。筆は関係ないけど。

ほんでそんなこともあって今回の参加者、おもしろい回答に対して配る賞金は高めに設定。告知でそれは言ってなかったものの、会場には約50人ぐらいのお客さんが来てくれました。

 

ほかにはできない内容

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そのあとは、この10回のシリーズ通して生まれた大喜利の強豪6人でのオールスター戦。毎回バタバタでやってきたものの、こういう良い回答を出してくれて、イベント盛り上げに貢献してくれる選手というのはイベントの財産ともいえます。

 

いざ、勝負

そして最後に「過去映像をスライドショーで皆で見ましょう」ということでイベント終了の雰囲気を作りつつ、今回の裏目玉である「事件」の演出。小さい頃から「驚かす」っていう行為はいろいろ誰でもやってきたでしょうが、それを実行する前ってのはなんともいえない緊張感。予想とまったく逆の反応になる可能性、何かミスがあればグダグダで意味すらわからんことになりかねないことをわざわざするんで・・・やっぱり不安はあります。

昔からSLでよくある「まあ、SLだしユルユルのイベントなんで大目に見てねwww」みたいなわけのわからん風潮が嫌いで、ぜひこういうことをどんどんしていきたいと思ってたわけです。

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反応は上々でした。会場の皆がチャットで「ええええええ!!!」「まじで!!」と、驚く様子を見てホっとしました。もちろん真剣にびっくりしてるというより、ノリを理解し盛り上がって反応してくれてるという、こちらに非常にやりやすい状態です。それは、それを見せて理解してもらうために練って準備してきた、セリフの言い回しとステージでの見せ方、そのために組まれたスクリプトや作ったテクスチャ・・・それらがうまく伝わった成果です。

この「座長、突然の辞任!」を演出するまでの経緯は・・・

 

この演出が生まれるまで

前に番組として完成させた12月のイベント映像ができてちょっとした時に、それを見た仲間が「大喜利5人戦で勝者に渡した勝利者メダル、間違ってない?」と言われて見直すと、本当に間違ってたのです。別の関係ないメダルをその時渡してしまっていて、気付きませんでした。もらった人も「???」と思いながら言わなかったようです。

そこから、「どうしよう?」と考えて・・・「謝罪会見しよう!」と皆が言いました。ここでなんとなく、ミスを利用して次やることに繋げようというプラス思考の仲間で良かった、と感じました。そうそう、そういう感じで行きたいの。

で、前から何か事件起こせないかと考えていた部分とそれを繋げてみて、こういう演出をやろうということになったのです。もちろん今回驚かせるためだけではなく今後のことも考えて。本当のミスと演出をミックスして、リアルとドラマの間ぐらいのストーリーを作り上げる。この思考は僕の場合、完全にプロレスから来ています。

なので今回からの演出は自分の中でも楽しみやけど実験的で、絶対今後SLでももちろん、いろんなことに役立つ経験になると思います。

これを成功させるためには、裏のことに関するツッコミなんぞが演出の最中に出ないような、見てる人を惹き付けるクオリティにしていくことが大事かなと。これから起きる事件が演出かリアルかなんかはどうでもいい、それより今のステージ上の物語を見てくれと。

あと大事なのは、初見でも理解できるようにすること。これがないとただの内輪ネタになってしまい最悪なので、かなり重要です。そして、軸になってる大喜利の勝負内容自体には演出を一切入れないこと。ここはプロレスと違うところで、やっぱり今参加してくれてる選手の人達がここまで一緒に頑張ってくれてるのはちゃんと僕らなりにガチでやってきたからこそなので、それは変えずに。

こんなガッツリSLが内容の記事をなぜNSKブログではなくこっちで書くかというのも、NSKブログではイベントのノリで行きたいということ、またこっちを見てくれる近しい人には意図を話してもいいかということです。

この「座長辞任」から「次のイベントは座長代理が総指揮をとる」という流れも、皆で毎日考えてきたものを出して、無事にこの日終了できました。今までで特に皆一丸となって作れた企画でした。

 

Second Lifeイベントの進化

日本でSLブームが始まった3,4年前からしばらくは、SL内でのイベントというのはほんまに今考えるとショボい企画ばっかりでした。単に集まって騒いだり曲流してみんな同じ踊りするだけ、とか・・・リアルのスクリーンでも流してSLとリアルを連動!とか言っても単に走り回ってるだけ、騒いでるだけ、だったり。見せてるって意識あんのか?というものが多かったです。自分も一応参加はしていたものの、どうしても違う作業しながら片手間になってました。

けど、ここ1,2年自分でイベント作成しながら、少しずつ別のイベントも参加して見て来て、すごい変わったなと感じます。見せ方や流れ、作りこみから設定から、本当によく考えられていて、企画として昔とあまり変わってなくても見せ方が違う。それぞれのグループの得意なところが見えて、個性豊かな企画が今では多く存在します。その中でNSKがどのぐらいの評価を得てるかってのはわかりませんが、面識がなくても同じように、それ以上に、このSLの中で盛り上げようと頑張ってる同志がいると思うと、低迷していると言われる今のこの時期ってのはかなり楽しいのかもしれません。自分にとって。

 

イベントをする理由

自分は元々インターネット関連に疎くて、パソコンをでかいiモードとしてしか使ってなかったんですが、仕事でサイト作成を始めたもののうまくいかず、たまたま見て飛び込んだSLを通して知り合った人達に教えてもらいながらなんとか仕事になるサイトを作ってくることができました。その上TwitterやfacebookやiPhoneやらについても知って、それを仕事に利用して、かなり多くの勉強ができたきっかけがSLということで・・・実際自分の書道用品の店とは関係ないかもしれないが、その世界を発展させる手伝いをするということが、今までいろいろ教えてくれた人達に対する恩返しにもなるのではないかというのが少しあります。大半は自分が楽しいからです。

このまま頑張って、またブームが来ようが来なかろうが、「次も楽しみ」と言われるようなイベントを作っていくっていうことが・・・かすうどんのうまさを伝えることと同じぐらい、自分の使命だと考えます。

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