Kねやん結婚の日

映画館バイト時代からの友人が結婚しました。愛媛転勤、彼女できました報告から数年、結婚します報告から数カ月、ついにこの4月ゴールしよりました。

昔から、人のことよく気遣ったり気遣ってなかったり、やさしかったりやさしくなかったり、真面目だったり不真面目だったり、ビシっとしてたりグダグダしてたり、とにかくその時その時をすごく楽しんでるように見えた男でした。

 

披露宴

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住吉大社で盛大に行われた披露宴では、伝統的な「長持ち歌」というのを歌うおじいさんの後につき入場。そういった伝統があることは知らなかったし、かなり特徴的なおじいさんの歌い方や風貌、またそれについて歩く新郎新婦。神聖な感じがして披露宴としては素晴らしいが、なんとなく後でいじられそうな内容をその気なく出してくるあたり、いじられキャラの彼らしいと感じました。

沖縄一緒に行ったMさんが友人代表でスピーチ。だいぶ前からこのために考え準備してきたのも見ているだけに、終わった時は自分もホッとしました。

披露宴、映画館バイトの仲間達もいっぱい来てたのですが、どうしても席数の都合により、僕とMさんは新郎の親戚と同じテーブルになりました。どうしたものかと考えていたのはちょっとで、気さくに話しかけてくれ、全然リラックスして過ごせました。

その親戚のおばちゃんらしき人が赤ちゃんを連れており、赤ちゃんには特別メニューの料理がひとまとめで出されていました。そして赤ちゃんが寝たため、料理が余るのでもったいないということで、その中の赤飯が僕のところにまわってきました。正直赤飯なんてうまいともなんとも思ったことないですが、ここはありがたくいただきました。お茶碗一杯弱。

すると、コースの最後の方で普通に赤飯出てきました。ええ、また赤飯か・・・ でも、頑張って食べました。ビールも注がれてたし、ほかの料理も多かったので、結構すでに苦しかったです。

しかし、この日は二次会という大きな仕事があります。幹事なのです。この幹事、Mさんや皆がすごい素早く丁寧に頑張ってくれていたおかげで、自分は少しの仕事になったわけですが、この前日のSecond Lifeイベントの準備で毎日3時間寝で来た一週間、さすがに頭があんまり回っていない状態でした。

 

二次会

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いざ、二次会。今回、内容も多く時間との戦いであることは覚悟して皆臨みました。その中で自分の確認ミスで新郎をちょっと走らせてしまったことが悔やまれます。

そして、当日まで不安だったのが司会です。司会担当は新郎の希望により、映画館バイト時代の先輩K野さんだったんですが、この人は岡山在住で、前日やっと大阪に来たのです。なのでそれまでメールや電話の打ち合わせはあったものの、きっちりリハーサルなんてものが一切ない状態でした。しかも内容は、よくあるビンゴに加えてベストドレッサーショーという、僕らには馴染みのない企画がありました。

K野さんも実際に「ベストドレッサーショーをどんな感じで進めたらいいか見えてこない」と言ってたようです。そこに関して当日の進行で手伝えることをやろうと思ってました。リアルといえど、イベント進行というものはSLであれだけやってきたので全体を見ることは少しはできると思ってたからです。

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しかし、フタを開けてみると・・・K野さんはまるでこれを仕事としたプロのように鮮やかに司会をしています。二次会の司会というのは、初対面の人にはウケないというのが常識ですが、K野さんは違います。知ってる人はもちろん初めて会う人、おとなしそうな人、子供、みんなをうまく巻き込み引き込み上手に盛り上げるのです。

「はい、この景品欲しいですかー!」

「ほしーい!」

と皆が手を挙げてるのを見て、僕は映画館バイト時代を思い出しました。

 

K野さん

映画館のバイトは、お客さんの多い土日や連休に力を発揮します。数百人のお客さんを列にして誘導・案内する役目です。前の上映が終わるまでにきっちり次のお客さんを決まった場所に並べ、入れ替えをスムーズに行うんですが、それをするまでに、まずお客さんに入場までの流れ説明をしなければなりません。

これを「前説」と言ってたんですが、「現在上映しております回が○時○分に終了でございます。その後場内の清掃に5分お時間をいただき、それから前の方から順番にご案内します」といった感じのことを1,2分いろいろしゃべるんです。これはもう混んだ場内、暑い場内では皆なかなか聞きません。そのため大きい声にする人、何回も前説する人、みんな苦労しながらも説明するのです。

K野さんがいた時、k野さんは一番先輩だったので、あまり前説をするタイミングがありませんでした。それがたまたま、「久々に前説してくるわ」とK野さんが行った時に、あんまり見れないので見ておこうと思い、近づいて見ていました。

K野さんの声はかなり自然にお客さんに届き、すぐ皆が振り向き聞き入りました。大き過ぎても場内に漏れるし、小さくても聞こえない。ちょうどいい大きさです。「聞きやすいなあ~」と思って見てたら・・・「最近映画館の中でのスリ・置き引きが多発しております。」と防犯の説明に入りました。そして「今一度、ご自身のお財布をお確かめください」と言った瞬間・・・ほとんど全員が、ポケットやカバンの財布を確認しだしたのです。

「ええええ!」

自分が客で、どんなふうに言われてもこんなにすぐバシっと確認せえへんでえ~と思い驚きました。K野さんの前説はそれぐらい初対面の人を惹きつけて誘導する、すごいトーク力だったのです。

 

それを2時間、最大限に発揮したこの二次会は、後から考えるとK野さんの持ち味を存分に味わえる、非常にまとまったイベントになったと思います。僕ら幹事達が用意した車を、K野さんという最高のドライバーが最高記録を出してくれた、みたいな感覚です。

やっぱすごいこの人は・・・と、バイト時代しょっちゅう感じてたものを思い出しました。何年経っても先輩から学ぶことってのは多いものです。

 

二次会終わって

無事に終わり、主役二人と幹事によるお疲れ会、新郎新婦がおごってくれました。内容が多く準備も多く、幹事ながらも自分としていい働きができたとは思えないものでしたが、主役は喜んでくれ、結果的にすごく良い一日でした。

 

家に帰って、二次会でほとんどご飯食べていなかったからか、ちょっと腹が減ってきました。そして披露宴でいただいた引き出物の何かもらおうと思い、開けてみると・・・

昼に食べた5倍ぐらいの量の赤飯でした。

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