ものすごく燃えさせられ、思い出され、考えさせられた後の感動的で残酷な結末でした。
DREAM.15
DREAMライト級タイトルマッチ
○[王者] 青木真也 (1R 1分53秒 アキレス腱固め) 川尻達也 [挑戦者]×
フィニッシュはともかく、なぜか何分何秒とかまで鮮烈に記憶に残ってしまう試合ってたまにあるんですが、これもそうでした。しかも開始30秒ぐらいでもう足首を取られた形に入っていたので、試合時間の大半は耐えていた時間ということになります。
足を取られて、素人目に見てもかなり深く掴まれ極まってるように見えたので、すぐタップするっていう選択肢が頭にあったと思いますけど、今までの川尻選手のコメントとか、PRIDE時代の五味戦とかDREAMでのカルバン戦やアルバレス戦やK-1での魔裟斗戦、全部の場面でこのライト級王座を目指してやってるという姿を見てきたファンとしては、かなり残酷でシビアなシーンでした。
あの長い道のり、初めてのメジャータイトル挑戦になったPRIDE GPから見ても5年。やっと辿り着いたタイトルマッチを30秒で絶望的な状況にされるっていう。つくづくものすごい世界やなと感じました。
勝った青木選手が「これでPRIDEは終わり」と言ったように、日本の総合格闘技がまた新しい時代に突入していくと考えると楽しみです。