RIZIN

2015年10月8日(木)
今年の大晦日格闘技興行の記者会見がありました。
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」
公式サイト

公式サイトから見たYouTubeライブが時間通り始まるものの音声無し。誰も確認してないのかそのまま続いて、格闘技実況でおなじみ矢野武アナウンサーと小池栄子が司会。小池栄子!最初に出て来たPRIDE感。なんかしゃべった後、PRIDE運営のDSE榊原代表が登場。そして復帰戦をここでするエメリヤーエンコ・ヒョードル!いろいろしゃべってるうちに音声が繋がりました。
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さらになんと呼び込まれたのが髙田延彦!
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「RIZIN」の概要
・興行を行うプロモーションではなくアライアンス
・年5回ぐらいの開催
・フジテレビ、スカパー、アメリカはスパイクTVで放送
・基本的に10分5分5分のPRIDEルール、肘ありにする場合も
・ロープ5本のリングを使うが、全く新しいリングを開発中
・協力団体はベラトールFC(アメリカ)BAMMA(イギリス)KSW(ポーランド)BUSHIDO(リトアニア)、ジャングル・ファイト(ブラジル)、デザートフォース(中東)、ROAD FC(韓国)も?
・クリーンな興行を続けるためコンプライアンス担当を3名紹介

大晦日興行の概要
・12月29日 桜庭和志 vs 青木真也がメイン、ヘビー級トーナメント、MMAを中心とした大会
・12月30日 ファンエキスポ的なイベント、MMAではない試合が組まれる
・12月31日 ヘビー級トーナメントを最後まで
・ほか出場選手はエメリヤーエンコ・ヒョードル、RENA、ガヴィ・ガルシア

シュートボクシング世界王者RENAは初のMMAルールで参戦。アンディ・サワーもMMA練習始めてるらしいので後々参戦の可能性高いですね。あと柔術王者ガヴィ・ガルシアは96kgあるらしく相手が誰になるのか全く想像つきません。未知の女外人じゃなかったら・・・日本の女子柔道とかレスリングから連れて来るか?中国の柔道家って情報も出てます。
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ヒョードルの相手としてK-1に出ていた日本のジム所属のシング・心・ジャディブとあちこちに出てましたが発表無し。調整中ってことなんでしょうか?ジャディブはネームバリュー無い割に立ち技に関してはかなり実力者で、ヒョードルにとってリスク膨大やのにメリットほぼ無しみたいな、なっかなかのダメカードだと思うので、違う相手になるならなってほしい。

そして榊原代表が言ったことで「格闘技界に3本の矢を放つ」話。
「完結」PRIDE時代から今も戦っているレジェンドファイターにキャリアを良い形で終わらせる場を提供
「息吹」新しい選手へのチャレンジの機会
「未来」将来、ここに出たいと思われるような場を作る

この3本の矢という話もそうですし、PRIDE時代の他団体との選手引き抜き等による醜い争いを避けるためのアライアンスとしての形、コンプライアンスについてをこの場でハッキリさせたことからも、榊原代表のトップに立つ人としての説得力と覚悟を見れた気がします。

PRIDE的ということで足りなかったのが、「煽りの神」佐藤映像。途中流された映像も明らかに違いました。ちょうどUFC JAPANやってたとこですしね。ただ、会場にいたというツイートもあったので今回は見るだけだったのかも?そして入場コールのレニー・ハート。この人どっかでやってたと思うので呼べることは呼べるはずなんですけど、そのへんは後でか当日か。今日のサプライズとしてはやっぱり高田統括本部長でしょうか。
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で、初日メインのこのカードがやっぱりRIZINの方向性を見せるべき試合だと思います。PRIDEをよくよく知る2人がここで。キャッチウェイトになるそうですが元々ありえない対決。この時点でUFCやパンクラスの競技志向とは逆に行くということかもしれません。ルールの面からもPRIDEで強かった「決闘」感を大事にしそうな気がします。ここで2人が完全に実力で潰し合うのか、内容を意識したプロレス的なMMAになるのか、もっと違う新しい試合か。
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ヘビー級トーナメントは各団体から選手が派遣されるということだったので、それぞれのメンツ見て予想してみます。

・ベラトールFC
ビタリ・ミナコフ(ヘビー級王者)
シーク・コンゴ
アレクサンダー・ヴォルコフ
ボビー・ラシュリー
キンボスライス

・BAMMA
マーク・ゴッドビアー

・KSW
ピーター・グラハム
マルティン・ロザルスキー
ミハウ・アンドリューザック
ポール・スロウィンスキー

・BUSHIDO
エメリヤーエンコ・アレキサンダー
サビット・サメドフ

試合間隔はこの際無視しました。ほかの団体がなかなかサイト見てもヘビー級選手が少なくわかりづらく諦めました。
ベラトールは一番タレントそろってる感じですね。ランペイジ・ジャクソンは揉めてるから無理でしょうか。BAMMAのゴッドビアーやKSWのピーター・グラハムはベラトールにも出てました。というかグラハムはK-1や戦極で懐かしいですね。あとK-1のスロウィンスキーもMMA転向してるけどあんまり勝ってないみたいです。アレキサンダーは今試合できる状態やったかな?よく逮捕されてるイメージ。BUSHIDOはキックもあってごっちゃに載ってるんですが、サメドフもいました。
ROAD FCもなら、ちょうどKO勝ちしたばかりのマイティ・モー来そうですね。

ざっと見て形として8人トーナメントはできそうですが、地上波で引きのあるカードは難しそうです。キンボか、サップ連れて来るかぐらいですね。そして普通に考えたらやっぱりビタリ・ミナコフが優勝候補ですかね。こないだ見た試合も強かったし。ただまあ全くもっと違うメンツの可能性もあるのでわかりませんね。高阪剛が復帰の噂もありますがWOWOWとUFCとの関係が気になります。

あと希望、フランスで引退試合をしたジェロム・レ・バンナが最後に日本で試合したいと言ってたので是非組んで欲しい。もちろんアーツやホーストもリングサイド来て!
30日のファンエキスポでできればヴァンダレイ、ノゲイラ、ヒーリング、ショーグンなどPRIDEメンバー来てエキシビジョンのグラップリングマッチでもいいから見てみたいです。

こういう「PRIDE復活!?」という雰囲気の会見は2007年の「やれんのか」以来ですね。あれからDREAMが発足したものの終わってしまいました。それからUFCが史上最大、世界最大規模になって、日本でのTUFも好評で完全にUFC一本化が見え始めた今、RIZINが対抗馬になれるのか、なったらおもしろくなるのか、結局選手の取り合いにならないか。不安も多いですが、長い目で見て楽しみたいです。