古い名作と思う漫画。
たぶん小学生か中学生ぐらいの頃に姉が途中まで単行本を買ってて、読んで衝撃を受けた漫画です。
少女漫画ほとんど知らんのですが篠原千絵って人は相当有名みたいで。
この「海の闇、月の影」はかなり怖い方の話。同じ高校に通う双子の流水(ルミ)と流風(ルカ)がある日見つけた洞窟で謎のウィルスに感染して特殊な能力を手に入れて、それを悪として使うルミとそれを止めたいルカ。家族、恋人、友達から学校も警察も街も巻き込んだ絶望的なことがどんどん巻き起こる話。
ウィルスに詳しく特殊な力を持った医者が現れさらに大きな事態に。
この話の大きな要素は「嫉妬」で、物語は双子の2人ともが憧れてる先輩が、ルカの方に告白するところから始まります。それによってのルミの嫉妬にウィルスの力が加わって…
ほかにも家族間での嫉妬、運命への嫉妬、いろんな人間の感情渦巻く残酷で複雑なストーリー。
最初に読んでた頃はほんまに怖いけど気になって読んで、でも家には途中までしかなく、そのまま何年も経って…ある時思い出して大人買いして読みました。
子供の頃に受けた衝撃の続きを食い入るように、これでもかというぐらい悲しい結末に向かい読みました。
映画化してもいいんちゃうん?と思ったけどものすごい演技力ある人にしかして欲しくない。そして内容的にも今の時代では残酷過ぎるかもしれない。
あまり周りでもこの話する人はおらず、どれぐらい人気でどれぐらい知られてるのかもよくわかってませんが、自分にとっては忘れられない名作のひとつです。