POWER STRUGGLE 2020

エディオンアリーナ大阪で新日本プロレスの興行がある日は、昼頃からミナミにプロレス関連の服を着た人が多くいるのがいつもの光景。
でも、内藤哲也スペイン語の決め台詞「トランキーロ(焦るなよの意)」の帽子を被った人を朝9時に見かけた時は「おまえやー!」と心で叫びました。
今日は全部プロレス観戦レポートです。

新日本プロレス観戦

1ヶ月ぶりエディオンアリーナ大阪へ。
公式サイト結果
今年大阪最後のビッグマッチ。コロナ対策でマスク着用大声禁止に座席離し観戦にも慣れてきました。チケット買うの遅れて2階後方の席やけど角度的にバッチリで見やすかった。
第1試合 矢野通 vs. ザック・セイバーJr.
コミカルなノーコーナーパッドマッチは、観客が静かなのをいいことにお互いよく喋る。リング上のレスリングに加えて、コーナーや場外を使い様々な展開を繰り広げて、ある意味1試合目に最適な盛り上がり。最後は鉄柵巻き込み脚関節技を狙ったザックに、その靴紐を左右で結んで鉄柵に固定してリングアウト勝ちと、また新しいフィニッシュで会場は沸きました。拍手で。
第2試合 鈴木みのる vs. 鷹木信悟
ある程度満足確定のカード。鈴木のカッコ良すぎる入場からゴングですぐ激闘。さっきまでなごやかに笑いながらリングを見てた我々もここでグッと前に乗り出し、2人の一撃一撃の音を聞きます。想像通りどっちにとってもやるかやられるかの試合で進んだけど、最後はほぼ一方的に鷹木の攻めで3カウント。ひとつ物語が乗ればもっともっと名勝負に昇華しそうやけど、再戦はあるのかどうか。
第3試合 オカダ・カズチカ vs. グレート -O-カーン
3試合目でもうオカダ。新日がオカダ以外にも安心して任せられるカードが揃ってきてるとよくわかります。相手は期待の話題のオーカーン。
入場も佇まいも技ひとつひとつに謎の奇声、なかなか難しそうな演出をやり切ってるオーカーンにだんだん惹かれていきます。そこにエリートらしく綺麗な投げ技、キック、受け身。文句ない!オカダはいつも通り完璧ながらオーカーンの良さもどばどば湧き出てくるいい試合。クラシカルな技と新しい技を使いこなしたオーカーンを、今年磨いた新必殺技マネークリップで絞め落としたオカダが勝利。
セコンドに来てたウィル・オスプレイがガラッと変わったファッションと話し方で太々しくオカダにドームでの対戦を要求。日本に長く貢献してきたプロレス界の未来を担うスーパースターが、遂に最高の舞台と最高の相手と作品を残す機会が用意されました。
第4試合 KENTA vs. 棚橋弘至
棚橋弘至がKENTAの持つUSタイトル挑戦権利証争う試合。この先にチャンピオンのジョン・モクスリーがいると考えるとどっちもまだ実現してない興味深いカード。もしドームが間に合うなら棚橋と見たいかな。
試合はKENTAの焦らしや権利証ケース攻撃もあったけど、お互いの調子も良さそうで技が光る好勝負。KENTAが腕関節とフェイスロックの複合技ゲームオーバーで勝利。最後の極め方のエグさは後世に残る絵。これでKENTAが挑戦できる王者モクスリーは、AEWのスケジュール的に国跨いでの隔離期間は取れないはずなので、まだしばらく無理かも…しかし12月13日放送のアメリカでKENTAが参戦するカードが発表されてました。それまでにアメリカに戻るってことは、AEWとの契約状態にもよるが、アメリカでUS王座戦があるかも?
もう想像飛躍して、AEWに殴り込むKENTAを見たくなりました。
第5試合 飯伏幸太 vs. ジェイ・ホワイト
そしてセミは二冠王座への挑戦権利証を賭けた試合。ジェイの技がどれもいつもより激しく見えました。チョップの音も投げ技の豪快さも調子良さそう。そしてとうとう驚きの。飯伏が何度目かの必殺カミゴエを狙ったところに切り返してジェイが逆さ押さえ込み!さらに脚をトップロープまで乗せる反則押さえ!でもでもカウント3!
挑戦権利証が移動してジェイの物に。場内どよめきまくり。こんなん好き好き。
第6試合 内藤哲也 vs. EVIL
メインは二冠戦。セミの結果から、揉めかけてるジェイとEVILが組まれるということも想像に入ってきました。
今年4度目の対戦、珍しくクリーンに組んで開始。久々にEVILの序盤のレスリングを見た気がする。そして内藤の動きがいい!スイングDDTの回転がすごい。そしてEVILも場外戦で反撃。鉄柵に叩きつけた時に本部席の人達が後ろに大きく倒れたシーンはしばらく面白かった。
いい試合が仕上がってきたところに残念ながらまたまたレフェリーがダウンで乱入タイム。
セコンドのディック東郷に加えて、来てたんや!その1 高橋裕二郎。2人が内藤を襲うところに、来てたんや!その2 SANADAが真っ白上下で登場して2人を撃退&連れ去り。リング上は本来の内藤とEVIL。そしてフィニッシュに向かう攻防の中でまたまたレフェリー誤爆でダウン。
さあ来ましたジェイ!EVILがバレットクラブに入って以降で初めての公の場での共演。
さあどうなるか、ジェイがEVILにスイッチブレードの構えを見せるも、やめて内藤にスナップスープレックス。しかしそこにやって来た飯伏幸太に追われてジェイは逃走。
再び2人になって、内藤のがむしゃらなエルボー連打や超強烈な張り手には、なんとなく2人がLIJを結成してからの5年間にあった色々なシーンを思い出すような不思議な時間。これがEVILとの決着になるんやろうなと感じた時でした。
最後に綺麗なデスティーノで完璧な3カウントで終了。内藤が防衛。
試合後は権利証を持ったジェイが登場、英語でなぜか「1.5にやろうな」みたいなことを言うてるとまた飯伏も登場。また逃げるジェイ。何かまだありそう。次のドームは今年と違い、どういうカード編成になるのかまだまだ予想できません。
ラストはしっかり「デ・ハポン!」で締め。6試合で充分に濃い最高の興行でした。