第9試合 60分1本勝負 ダブルメインイベントII IWGPヘビー級選手権試合
ケニー・オメガ vs. 棚橋弘至


さてさて「パパはわるものチャンピオン」からG1 CLIMAX優勝と続く棚橋弘至復活ストーリーの集大成とも言えるこのメインイベント。
自分としては、棚橋がエースとして新日本を背負い出したあたりから見てない時期があったので、また見続けてこうやって最高の舞台に向かう棚橋弘至を見るのは嬉しい。「あの時はすいませんでした!あの頃の分も今日は応援します!」って気持ちです。



現れた時のケニーの表情からはいろいろ考えさせられました。
この日ここで最後に入場するというのは日本のプロレス界の中心にいる証とも言えます。そこにケニーがいる!目に焼き付けておかなくては。



さあ始まりました。解説の蝶野正洋のケニー評価がいい。
今回はイデオロギー闘争と煽りになってるんですが自分はあんま燃えるほどまではなってなくて、試合を見てそれを考えよう、ぐらいの気持ちで見始めました。

始まったら始まったで、この2人がただ組もうが張ろうが、新鮮で先をワクワクして見れるんです。シングル1回しかやってないというのもあるけど、やっぱりこの2人が持つ、醸し出す、この試合に賭ける気持ちや気合いや魂や、なんて表現がいいのかわからんけどそれがあるからこれだけ熱く見れるんでしょう。
ケニーのいろんな攻めに対して棚橋は張り手1発で返すかのような両者のこだわりをぶつけるような試合。
場外でフェンスを使ったケブラータをだすケニーには、DDTから見てる人なんかは熱い気持ちになるのかなと。そしてテーブルを出してケニーが「品がない!」コール。棚橋が言ったケニー評の言葉をここで出すとは。
そうか、ある意味、新日本プロレス入門から逸材と言われレジェンド達に鍛えられてここまで来たエリートである棚橋弘至に対して、カナダからインディー団体を渡り歩いて長い道のりここまで這い上がったケニー・オメガは、今まで無茶を承知でやって来たことをぶつけてこそのイデオロギー闘争なんでしょう。ケニーは世界中のインディーで頑張ってる選手に希望を与える存在なのかもしれないですね。
棚橋がケニーの脚攻めからテキサスクローバー。エグい角度になるといつも決まりそうでドキドキします。そしてそこからスタイルズクラッシュ!ビッグマッチでこだわる棚橋はやっぱAJへの特別な気持ちあるんですかね?
そして棚橋最初のハイフライフロー、ケニーが膝を立てて迎撃。この時のギリギリまで出さないタイミングがもう見事、こういうひとつを見るとその選手がどれだけ一瞬一瞬を大事にプロレスをしているのかがわかります。これ見ただけでもう、ケニー好き!って言えます。
そして場外でケニーが出したテーブルに、逆に棚橋がケニーを寝かせてコーナーからハイフライフロー。これはイデオロギーがブレたんじゃないのか?と言いたくなります。ただ技が美しかった!
リングに戻って、ケニーがパワーボム!そのまま落としてフォールする天龍源一郎がやるクラシックな形。それを返されてすぐまたパワーボム。次は膝つき落とすいわゆるサムライボム。返されて次はライガーボム!ケニーはG1優勝の時もそうですが、技のひとつひとつに大きな意味を見出すべき時があります。このパワーボム三連発にはどういう意味があったのか?たまに思い出して考えてみよう。
いよいよお互いの打撃合戦、気持ち出す時間。今や皆いろんな技を駆使しますが、棚橋は左の張り手にこだわります。出しても右のエルボーかな?もうめちゃくちゃ新日本プロレス!さらにケニーが掟破りハイフライフロー!


棚橋がついにハイフライフローを決めたがケニーがキックアウト!ますます名勝負が仕上がって来ました。そしてケニーがあの2年前のオカダ戦で出した雪崩式ドラゴンスープレックス!


最後は棚橋渾身のスリングブレイドからハイフライフロー。これぞ棚橋!
本当にね、いろいろあるけどあれだけ脚悪くしながら期待に応えて盛り上げてくれました。

この姿から思うことは皆それぞれでしょう、こういう瞬間を見れる、姿を見れる、いいものですね。
面白いっしょ?プロレス。
面白いです!