クリス・ジェリコ

自分は90年代の新日本プロレスで知しました。ジュニアヘビーだったのでそこまでがっつり見てたという感じではないですが、ライオン・ハート時代のジェリコはよく覚えてるし、ライオンサルトかっこよかったし、トップロープに立った相手への雪崩式フランケンシュタイナーには驚きました。

当時はやっぱりジュニアってのもあって、外人レスラーが試合以外での自己アピールする場ってのはほとんど見られなかったので、今回やってきたジェリコとは雰囲気が違います。
新日本の後に行ったWCW、ECW、WWEで出来上がったのが今のジェリコのキャラクターなのだと思います。

レベル高い試合内容とキャラクターでアメリカの大舞台でトップに駆け上がったジェリコは、ザ・ロックとストーンコールド・スティーブ・オースチンを倒してWWEとWCWの初代統一王者に。
2001年にWWEの日本公演で初来日したザ・ロックとメインでシングル戦。この時はロックの初めての日本で試合というのが話題だったものの、強くスターになったジェリコの凱旋でもありました。その時に実況席にいた武藤敬司と絡んでいたのも感慨深く、以降日本公演でのジェリコは必ずリングサイドにいる日本のレスラーを挑発したりしてました。高山善廣にも中指立ててたなー。

自分がWWEを見始めた2003年にはショーン・マイケルズと抗争、レッスルマニアでの試合が面白かったのでそこから試合は面白く存在感があって常にいいとこで登場し続けている欠かせないスターでした。
WWEではある程度長く所属している選手はファンが見慣れてか、抗争相手がいなくなってくるパターンがあるような気がします。ジェリコは自分のバンドFOZZYのツアーもあったりでたまにプロレスを休んでいたんですが、復活する時はいつも大歓声。だからか、割と毎回の抗争が新鮮に見えました。

抗争する相手はいつも試合巧者。どこまで希望してやってるのかわかりませんが、マイケルズにHHH、クリス・ベノワやカート・アングル、ビッグショーにカリートにケビン・オーエンズ。まだ王者なりたて、単調だった時代のジョン・シナで初めて面白いと思った試合はジェリコ戦でした。AJスタイルズのWWEデビュー最初の抗争相手にもなりました。

WWEの中でも特に良い試合を残したい気持ちが強い人なのではないかというイメージで、いつも良い相手を求めてきたジェリコが、遂にその矛先をWWE以外に見据えてやってきたのが古巣である新日本、そしてターゲットが同じカナダ出身のケニー・オメガ。
そして何より楽しみになるのが、これがWWEのリングではないということで・・・
日本のプロレスでメインやセミの試合はおそらく長い試合も危険な技もあらゆる部分で自由が許されていると思うので、WWEの枠内での試合よりももっと濃く日本向けの試合が見れそうだと。

つまり、常に名勝負を生み出してきたジェリコが長いキャリアの終盤に、その集大成ともいえる本気の試合を見せに来たということです。
また、日本は特別だと思ってくれているのかインタビューで「俺はただ単に日本で試合するわけじゃない。東京ドームに5万人呼びたい」みたいなことを言ってたのを見て、感謝と感動。